愛宮 こころ
………
星野 璃紅
お姉ちゃん。
星野 璃紅
……
愛宮 こころ
ごめんね。
星野 璃紅
ごめんなさい。
愛宮 こころ
っえ?
愛宮 こころ
な、なんで璃紅が謝るの、?
星野 璃紅
私だってお姉ちゃんを刺したことには変わりは無いんだよ?
愛宮 こころ
いいのよ、私の事なんか…
愛宮 こころ
ただ、気づいてくれて良かった。
愛宮 こころ
もう、それで私達はさよならよ。
星野 璃紅
ぇ?
星野 璃紅
なんで、?自分だけ犠牲になろうとしてるの…!!
愛宮 こころ
……そうよ。
愛宮 こころ
私が頑張ってればいいの
愛宮 こころ
誰にも理解されなくていい
愛宮 こころ
誰も傷つけては行けないから…
愛宮 こころ
だから、もう愛宮こころとしてじゃなくて、
愛宮 こころ
愛宮家の操り人形として生きてればいいの
星野 璃紅
そんなのダメだよ。
愛宮 こころ
りく、?
星野璃紅
そんなの、私が許さないよ
星野璃紅
お姉ちゃんだけが苦しんでていいわけが無い
愛宮 こころ
で、も…!!(なにこの重い空気…)
星野璃紅
…自分だけ、お母さんとお父さんに暴力振るわれてるままでいいの?
孤爪研磨
!
星野 瑠美衣
ぇ、
愛宮 こころ
……
星野璃紅
自分を愛してくれてると思ってた人が、
星野璃紅
それは本当の愛じゃなかったと気づいたのに?
愛宮 こころ
そうよ、、いいの、、もう…
星野璃紅
ねぇ。お姉ちゃん
星野璃紅
ひとつ提案があるの
愛宮 こころ
なに、?
星野璃紅
今の私が、お母さんの元に行ったらどうなると思う?
愛宮 こころ
…きっと、天性の瞳を持ってる今の貴方なら…
愛宮 こころ
お母さんは、手のひら返しをして貴方を愛すと思う。
星野璃紅
そうだね。
星野璃紅
でも、お姉ちゃん
愛宮 こころ
?
星野璃紅
私はずっと、今も天性の瞳を持ってる訳じゃないよ。
愛宮 こころ
は、?
愛宮 こころ
じゃあ、璃紅の瞳に輝いてるその瞳は…なに、?
愛宮 こころ
生まれながらの才能?
愛宮 こころ
今までの経験によるもの?
愛宮 こころ
本当の愛で愛されたから?
星野璃紅
ううん。ぜーんぶ不正解。
星野璃紅
私の瞳は
星野璃紅
"嘘"と"偽善"と出来てる。
愛宮 こころ
どういう、、
星野璃紅
私の天性の瞳は嘘の瞳。偽善の瞳。
星野璃紅
ぜーんぶ、汚い嘘で出来てるの
孤爪研磨
…
星野璃紅
私の瞳が輝いてるのは偽善者だから。
黒尾鉄朗
…
星野璃紅
お姉ちゃん。
星野璃紅
私に言ってみなよ
愛宮 こころ
…っ
星野璃紅
何が辛いのか、何が苦しいのか
星野璃紅
何を助けて欲しいのか
星野愛久愛海
…璃紅…、
星野璃紅
今の私なら、"なんでも"できる気がするの
星野璃紅
お姉ちゃんの為なら、、"殺人"も出来るかもよ?笑
愛宮 こころ
…!ゾワッ
愛宮 こころ
…りくに手を汚しては欲しくない。
星野璃紅
…
愛宮 こころ
だから、その他に…方法があったら…
愛宮 こころ
私を、、
愛宮 こころ
お姉ちゃんを、助けてくれる、?泣
星野璃紅
……喜んで。