/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
白井姫奈
お兄ちゃん起きてる？
白井潤
どうした？何かあったのか？
白井姫奈
いや、起きてるか気になっただけ。
白井潤
お兄ちゃんは、なかなか寝ない。
白井姫奈
でも、今、朝の4時だよ。
白井潤
だからどうした？眠たい時に寝て起きたい時に起きているだけだが？
白井姫奈
暇人だよね。
白井潤
俺たち働いてないからな。
白井姫奈
どうしたらいいのかなぁってたまに思う。
白井潤
たまにって、まぁ普通は働くんだけどな。
白井姫奈
そうだよね…。
白井姫奈
はぁー……。
白井潤
さっきからなんだ？ため息ばかりついて言いたい事あるなら言えよ。
白井姫奈
いや、働くってどうしたらいいのかなぁって思ってさ。
白井潤
ハロワー行くとか？
白井姫奈
で、でももし、あなた本当に働けるのですか？とか言われたらどうしよう。
白井潤
そんなわけないだろ。
白井姫奈
それに知らない人に話すのが怖い
白井潤
それは、話にもならないなぁ。
白井姫奈
やっぱり無理なのかな働くの?
白井潤
何、お前働きたいのか？
白井姫奈
えっだってニートは良くないし
白井潤
三年もニートしてた奴のセリフじゃない気がする。
白井姫奈
だって怖いんだよ。
白井潤
人と話すのが？
白井姫奈
外に出ることから
白井潤
もうダメじゃねぇーか！
白井姫奈
言わないでよ。わかってることだから。
白井潤
じゃそのコミュ症さえなければ働くのか？
白井姫奈
だって働かないと生きていけないよ。
白井潤
確かにそうだなぁ
白井姫奈
ちなみにお兄ちゃんはどうするつもり？
白井潤
死ぬまでニート暮らしのつもりだ
白井姫奈
えっー死ぬまでなの？
白井潤
ああ働いたら負けだからな
白井姫奈
お兄ちゃんがここまでの人だなんて思わなかったよ。
白井潤
で、お前は働くんだろ？
白井姫奈
でも、やっぱ怖いよ社会とか人とか。
白井潤
コミュ症だからだろ？
白井姫奈
ん？多分だけど…そうかな…。
白井潤
なら直せばいいんじゃないか？
白井姫奈
どうやって？
白井潤
俺たちは、今日から赤の他人だ。
白井姫奈
ん？どいうこと？お兄ちゃんが他人？
白井潤
ああそうだ。他人だ。だから俺のことはお兄ちゃんと呼んではいけない。
白井姫奈
えっじゃなんて言えばいいの?
白井潤
普通に潤さんとか、かな？
白井姫奈
なんか面倒くさいね。
白井潤
俺は、お前のことを妃奈ちゃん又は、妃奈さんと呼ぶわかったか？
白井姫奈
なんとなくだけど…。
白井潤
じゃ妃奈さんどうしたんですか人の部屋に入って来て？
白井姫奈
えっそれはえーとお兄じゃなくて潤さんの様子見に来たんです？
白井潤
なぜ様子を見に来たのですか？
白井姫奈
えーと
白井潤
まさか働いてないから心配してくださってるんですか？
白井姫奈
はいそうです。(^_^;)
白井潤
ならお構いなく大丈夫なので。
白井姫奈
えっあ、押さないでちょっと
ガチャ
白井姫奈
あっ待てちょっと
白井潤
ではお休みなさい。
ガチャ
白井姫奈
ちょえっお兄ちゃん‼︎
白井姫奈
ねぇお兄ちゃんってば！
白井姫奈
開けてよーねぇ
白井潤
私はお兄ちゃんじゃありませーん
白井姫奈
お兄ちゃん開けてよーーー‼︎
白井姫奈
こんなことやめて開けてよー
白井姫奈
もうお終いにしてねぇ、お兄ちゃん聞いてるよね。
白井潤
だから俺はお前のお兄ちゃんじゃねぇーよ。
白井姫奈
ねぇなん…で…そんなこ……と…言えるの……。
白井姫奈
………ひっくひっくおにっぢゃーんやべでよーもうやめでよー。
白井姫奈
いやだよーそんだのいやだよーあげでよーーー。
白井姫奈
ひっくひっくおにっぢゃーん
ガチャ
白井潤
あー悪かった俺もやり過ぎたな俺はお前のお兄ちゃんだ。
白井姫奈
ひっくひっくもぶ終わった？
白井潤
ああ終わった終わっただから泣くなよなぁ。
しばらくして
白井潤
落ち着いたか？
白井姫奈
うん、落ち着いた。
白井潤
悪かったな少しやり過ぎたわ
白井姫奈
少しじゃないよだいぶだよ。
白井潤
ああそうだなぁ
白井姫奈
ふん！
白井潤
だいぶ拗ねたなぁ。
白井姫奈
当たり前だよ。
白井潤
あー悪かったってお前の好きなものやるから許してくれ。
白井姫奈
私はそんなに安くないよ。
白井潤
じゃ要らないのか寿司とか
白井姫奈
えっ寿司‼︎
白井潤
ああ仲直りを兼ねて明日寿司にしょうかなと思ったけど。
白井潤
残念だな。寿司が嫌とは…。
白井姫奈
い、嫌じゃないよ
白井潤
じゃ食べたいか？
白井姫奈
うん。あと、
白井潤
あとなんだ
白井姫奈
好きなものって寿司だけなの？
白井潤
おいおいまだ何かねだるのか？
白井姫奈
私の心はだいぶ傷ついたんだよ。
白井潤
わかった、わかったよ。なにが欲しいんだよ。
白井潤
ニートなんだから高いのは無しだぞ。
白井潤
500円までだな。うん
白井姫奈
お兄ちゃん
白井潤
えっ、なんて？
白井姫奈
だから働かないお兄ちゃんがいいって言ったの
白井潤
俺？なんで⁇
白井姫奈
ずっとそばにいてくれるお兄ちゃんがいいの悪い？
白井潤
いやまぁいいけど…。
白井姫奈
……ずっとそばにいてよね。
白井潤
ふん、当たり前だろ働かないんだからな。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
