子供の頃の、小さな思い出
きっと、不思議だったあの日の記憶
あれは確か、今日と同じような
ハヤト
あちい!!
地球全部蒸されたような日だった
学校が休みで、家にいるのもなん嫌で
理由もなく散歩してたんだ
ハヤト
小学生の自分は、やっぱりアホだったと思う。そもそも同い年のやつ誰も持ってなかったんだがら
ハヤト
よし!ハヤト隊員!パトロールに行ってまいります!
それからしばらく歩いて、誰とも出会わなくて、なんだか寂しくなって
あの神社に行ったんだ
ハヤト
ミーンミンミン
ハヤト
セミに喧嘩売ってた時にその子は現れた
そう、現れたんだ 誰もいないと思ってた場所に 彼女は現れた
。。
歳は多分あの時の自分と同じくらい アサガオの柄の和服で 何故かあの時違和感を感じなかった
ハヤト
あそこのミンミンゼミが敵の夏大将を呼んでるから止めてるんだ!
。。
ハヤト
あいつが夏大将を呼ぶんだって
。。
ハヤト
。。
ハヤト
。。
ハヤト
聞いてなかった!
オレはハヤト!
あの時の彼女の顔を思い出せない
。。
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
鬼ごっこ?
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
カミサマ
カミサマ
ハヤト
まあ、わかった!!
あと、もう友達なんだからさ!ハヤトって呼んでよ!
俺もカミサマって呼ぶからさ!
カミサマ
カミサマ
あの時のカミサマは本当に幸せそうに笑っていた
ハヤト
カミサマ
ハヤト
じゃあさ、ケンジってやつの話なんだけどあいつ面白くてさー!
そうやってオレはずっと話してた。 カミサマが楽しそうに聞いてくれるから 学校のこと、友達のこと、家族のこと カミサマは楽しそうに聞いていた
でも、楽しい時間ってのはあっという間だった 日が傾き出して蒸し暑かった世界は段々と真っ赤な終わりを迎えていく
ハヤト
カミサマ
ハヤト
カミサマも気をつけて帰れよ?
女の子なんだからさ
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
ハヤト
カミサマ
私はここに住んでるから
ハヤト
わかった!
ハヤト
カミサマ
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
カミサマ
ハヤト
だって友達だろ!
カミサマ
なんだか、泣きそうな声だったのは覚えてる。 恥ずかしくてカミサマの顔は見れなかったけど
ハヤト
ハヤト
ミサ
ハヤト
ミサ
ハヤト
ミサ
ハヤト
あの子って今何してんのかな?
ミサ
ハヤト
ミサ
よく覚えてるわねそんな昔のこと
ハヤト
なんか大人びてて不思議な雰囲気の子でさ
次会ったらもっと仲良くなれるんだーってワクワクしてたんだよ
ミサ
ハヤト
ミサ
そういう儚い恋の思い出って
ハヤト
ミサ
アサガオ
ハヤト
ミサ
ハヤト
俺だって自覚あるんだよww
さ、俺買い物してくるからお前は休んでなw
ミサ
ハヤト
それを守る騎士の役目くらいさせてくれ
ミサ
ハヤト
ミサ
気をつけてねー
ハヤト
いってきます
ミサ
ミサ
ミサ






