あれからどれくらい時間が 経ったのだろう
気づけば薄暗く、 破れたようなカーテンだけが 唯一わかる自分のいる場所の情報
辺りを見渡してみるが窓も、 扉も視界が悪く見えない
人の姿もなければ 気配もない
少し不気味で怖い、
変に動いたり声を出すより 落ち着いて逃げ出す方法を 冷静に考える、、
けどやっぱり怖くなって
高瀬はる
恐怖で声が出ないけど 人が来ることを信じて 呼びかけてみる、
けど、誰も何も返してくれないし 誰も現れることもない、
誰も来ないなら動いてみようと 決断しとりあえず 立ち上がってみる、
高瀬はる
足に、縄?
きつく縛られた足首は縄が 硬く動くと痛い、
動けない、
私、死んじゃうの?
やだよ、
まだ何も終わってないのに
終わらせたくないのに
死にたくないよ、
気づいたら涙目になってて、
何か出来ることを考えなきゃってわかってるのに、
顔も、体も怖がって動かない
無理かも、、
そう思った時に バン と大きな音がした
高瀬はる
音の方向をむくと少し明るい?
そこから人影が、
道枝駿佑
道枝くん、どうして?
なんでここに?
高瀬はる
私は気づけば涙を流していた
それを見た道枝くんは私を抱きしめて話してくれた
道枝駿佑
道枝駿佑
道枝駿佑
道枝駿佑
高瀬はる
高瀬はる
道枝駿佑
高瀬はる
道枝駿佑
私2人に迷惑ばっかりかけてる、
何してるんだろう、私
道枝駿佑
高瀬はる
いつの間に、
でも良かった安心した、
高瀬はる
なんで私弱音なんか、
道枝駿佑
高瀬はる
その時別の部屋から西畑じゃない叫びのようなうめき声が聞こえた
高瀬はる
道枝駿佑
高瀬はる
道枝駿佑
高瀬はる
高瀬はる
道枝駿佑
高瀬はる
自分だけ助かるなんて嫌だ、
だからうんというのには少し躊躇した、
三階廊下
道枝駿佑
西畑大吾
道枝駿佑
西畑大吾
道枝駿佑
西畑大吾
道枝駿佑
道枝駿佑
西畑大吾
西畑大吾
私はわからなかった
気づけばまた気を失っていることに
夢の中での私は笑っていた
顔が分からない男の子と
なんで
私は誰と笑ってるの?
何も分からないまま時が過ぎていく
道枝がはるを抱き上げ外へと走っていくのを見送り
俺は上へと急ぐ
やっと見つけた、
屋上で
マスクを外して顔を見てやりたい
西畑大吾
西畑大吾
西畑大吾
西畑大吾
とにかく俺はこいつにムカついている
西畑大吾
るんや? その言葉の前に奴が口を開けてきた
「長野にいた時からずっと好きだったからだよ」
「可愛いし足細いし 勉強熱心で野良猫見たら直ぐに追いかけちゃうのとか全てが可愛いんだよ」
ストーカーか? なんや気持ち悪い、
けど、この声、聞いたことある気がする、
誰やねん
西畑大吾
フードとマスクを取ってやろうと 思いがっつきに行ったら抵抗して来て平手打ちを食らった
西畑大吾
西畑大吾
奴の姿を見ればフードが落ち マスクも乱れ 何となく顔がわかる、
見た事のある顔、
奴は
西畑大吾
「なんだよ、覚えてるのかよ、」
泰司先生は長野の時にはるといた 高校の校長先生 なんで、こんなとこに、
「もういい、 はるちゃんは返すから、 お前も帰れ、」
西畑大吾
「は?」
西畑大吾
俺はムカついた、
ムカつくどころの騒ぎやない、
ほんまやったら殴りたかった けど
それではるの気持ちは報われるのか
はるの気持ちが報われへんなら俺がすることやない、
なんにもできひん、
だから、怒りを無理やり抑えつけて、
先生に言ってやった
西畑大吾
西畑大吾
そして俺の恋愛の邪魔はいらん、
西畑大吾
西畑大吾
なんかスッキリしたんか?
まぁスッキリしたことにしておこう、
とりあえず先生を下に降ろして はるに会いに行かな
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