日上 雅義(ひじょう みやぎ)
とある日の美術室。僕は筆を片手に立ち止まり続ける林檎のデッサンを書き終えた所だった。筆を水にちゃぽりと沈ませ、左右に振るう。透明な液体は、他の色へと濁りきる。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
キーンコーンカーンコーンッ…
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
部活終わりのチャイムでは無く、下校完了を合図とするチャイムが流れる。外を見ると、夕焼け空は黒く濁り染まろうとしていた。まっさらな校庭には誰も居らず、皆帰った様子だった。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
筆共を乱暴にしまい、誰も居なくなった廊下に足を踏み入れる。外はもう太陽が沈み掛け、乱暴に空が黒く濁りきりそうだ。小さな一等星と思われる星々がきらりと光った。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
コツッ……コツッ…、
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
制服を着ている女の子と擦れ違い、日上は多少の挨拶と思われる返事を返す。直ぐに前を向いたので、返事が返ってきたかは分からなかった。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
教室の窓からはビルの街灯等がちらほら。大人の時間を彩るかの様な景色を写し出す。夜の香りが立ち込め始めたのを日上も感じ取り、直ぐに鞄に課題を詰め込んでは颯爽と教室を出る、
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
教室から出ると、何時の間にか屋上に居た。脳がぐちゃぐちゃになり、どうにかして安堵する方法を見つけようとするが、この状況を説明するには時間と経験が無さすぎた。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
呪魂
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
突然、振り向くと顔の数cm程前に、憎しみに満ちた無数の顔面が目に見える。恐れ戦き体が動かない。無様な声を晒し上げた俺を見て、おぞましい奴は笑い声を上げる。
そうだ。言っていた、今日は特別な会議があるから部活が終わったら直ぐに帰れと。しかし、何時の間にか時が経ち、何時の間にかこの様な状況へと陥っている。先生達は夜に渦巻く奴を生徒に危害を喰らわせ無いようにそう言ったのだ…。だが、もう考えても遅い…
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
呪魂
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
グチュ゛ッ…、!!
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
呪魂
ブシュ゛ッ…、!?
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
何処かに電話を掛け、閉じると俺の方へ駆け寄り白々しい嘘を吐く。どうやら僕がこの忌々しい奴を見えていないと思っているらしい…。彼女の片手には奴の紫色の血がべっとりと染み付いている刀が見える。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
プルルルル…
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
僕は何時の間にかこの話に夢中になり、聞き入っていた。自分自身、そう言うオカルト的な話や異世界転生物の様な展開も好きだ。まぁ、実質言うとただのオタク…見たいな。その様な感じだ。
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
言葉を発しようとしたその瞬間。バイクの音が夜の街に響き渡る。そして学校の校庭前でそれは止まり、此方へとあし音が段々近づいてくる。どうやらその人がお師匠と呼ばれる方らしい…
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
九条 郷艶(くじょう こうげん)
目の前に現れたのは、着物を着た男性。見た目とは裏腹にとてもおちゃらけた性格だと言う事が喋り方で容易に感じれる。着物でバイクに乗ってたのか…そう思いつつも、日上は話を続けた。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 郷艶(くじょう こうげん)
九条 郷艶(くじょう こうげん)
そう言い、彼女達はバイクで何処かへと向かって行った。僕は家まで送ると言われたので送らされて貰い、家に着いた。安堵し肩の力が抜ける。親からはこっぴどく叱られ、拗ねながら僕は眠りに付いた。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
めをさまし、目の縁を擦る。昨日の事を脳が夢だと完結させる。そうすると少し、気分が落ち着く。そんなこんなで下のリビングへと向かう。
母親
九条 郷艶(くじょう こうげん)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
階段をおり、廊下へと足を付き玄関の方を見ると、昨日の人達が俺の家の廊下で地面に頭が着く程の土下座をしていた。そしてそれを聞いて絶句する母親。会話から察するに、俺を魂霊術師に来たのだろう…
母親
九条 郷艶(くじょう こうげん)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
書類 :2020年 11月10日 政府の宣言、法律上の義務 により、日上家跡継ぎ。日 上雅義を魂霊術師へと任命 する。 □ □
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
母親
母親
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
俺は……判子を押した。最後まで、僕は彼女達の顔を見る事は出来なかった。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
母親
僕は自分の荷物を抱え込み、親の車を出た。魂霊術師にはなり、それを証明する免許証と刀が後日俺の家に送られた。僕はそれを片手に昨日彼女達の言っていた道場へと足を踏み入れる。
僕はこの道場で魂霊術師としての腕を磨き、此処に住むらしい…。学校等は道場から近い高校を受けさせてもらった。僕達の家とは県が違い、車で6時間掛けて此処へ来た。
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
母親
背を向け道場へと向かうと、背中から母親の泣き声が聞こえた。唇を噛み締め涙をこらえる。女手一人で育てて貰った母に感謝しか無い…
日上 雅義(ひじょう みやぎ)
九条 郷艶(くじょう こうげん)
神戸埜 狐美夜(こうべの こみや)
ここから…僕の人生は大きく左右される事になる…
続く 作:嘔吐下痢
名前: 日上 雅義(ひじょう みやぎ) 好きな食べ物:香辛料多めの卵スープ 嫌いな食べ物:ちくわの磯辺揚げ 性格:普通の学生。几帳面であまり目立ちたくは無い。絵を描くのが好きで、特に油絵をよく書く。漫画やアニメは趣味程度、漫画は本誌では無くスマホで読む。 小学校の頃、電車の窓を閉めた時に芋虫が挟まり潰してしまい芋虫汁が顔面に飛び散り「プギュッ…」と言う声を聞いてからは芋虫が嫌いになった。
コメント
4件
🍏)私のデッサンか…日上、良い趣味をしているな (↑何様)
初コメ失礼します! 世界感がこう……凄く格好良いです!(小並感) 続きも楽しく読ませて頂きます!