真由美
おばぁちゃんち広いね
おばあちゃん
さぁさ、ぬかずけお食べ。
真由美
うん!おいしい!
おばあちゃん
きょうは、何時までいるの?
真由美
えーっと、
真由美
お母さんの仕事が終わるまで
おばあちゃん
じゃあ、9時?
真由美
たぶん、そう
おばあちゃん
そう、ゆっくりしてってね
真由美
はぁい
夜 9時
真由美
あー、トイレ行きたい
真由美
たしか、あっち……
真由美
うわ……
長く、暗い廊下の 一番先に、トイレがある
真由美
電気、電気、
真由美
あれ?……うっっわ、
そんな廊下の電気は、 作りも古いため 暗やみだからといって スイッチが光ることもない
見つからなかった
真由美
はぁ、
真由美
走ろっかな、
とっ
とっ
とっ
とっ
とっ
ぐしゃ
真由美
きゃゃっっ!!
ちょうど、トイレのドアに 手をかけようと したときだった
驚いたと同時に
思いっきり、何かを ふんずけたような感触が 足の裏から伝わってきた
急ぎトイレの中に入った
真由美
はぁはぁっはぁはぁ
真由美
何ふんじゃったんだろ、
ぎいいいぃぃぃぃっっ
ドアを開けた先にあったのは
ゴキブリ
だった。
真由美
ギアああああぁぁぁ!!!
真由美
おばあちゃーん!
真由美
早く来てぇ~!
おばあちゃん
なあに?
真由美
ゴ、ゴキブリ
真由美
殺しちゃったぁ
おばあちゃん
何いってんの?
おばあちゃん
まだ生きてるよぉ、
おばあちゃん
羽は、ちぎれて、
おばあちゃん
胴体からは、変な液でて、
おばあちゃん
頭がもげてるけど、
おばあちゃん
手足はしっかり動いてるよ
真由美
その日は、足がヒリヒリするくらいよく、よく、洗いました。