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こむ
こむ
先輩が出ていった直後
雪だるまくんが入ってきた
雪だるまくん
雪だるまくん
雪だるまくん
ドズル
雪だるまくん
雪だるまくんはちょっと天然で 予感とかは感じない性格だ
雪だるまくん
雪だるまくん
雪だるまくん
雪だるまくん
雪だるまくん
ドズル
雪だるまくん
雪だるまくん
ドズル
雪だるまくん
ドズル
雪だるまくん
ドズル
雪だるまくん
雪だるまくん
ドズル
こう言うときは、少し勘が鋭い雪だるまくん
だけど、ちょっと不正解
ドズル
雪だるまくん
雪だるまくん
ドズル
ドズル
雪だるまくん
僕はまだ、希望を捨てたくなかった
ビッグボスと先輩が
ちょっと大変だったねって、声を掛け合って
帰ってくると、まだ
信じていたかった
のに——!
ビーーッ
いなりーの死を、知らせた時と同じ音が
人の気なんて知らずに
無情にも響き渡る
ドズル
雪だるまくん
僕らは、鳴ったことに驚きつつ
インカムで、報告を聞く
ジジッ 緊急連絡 緊急連絡 組織の戦力の欠けを報告します 今回は
ビッグボス
おんりー
この2名の死が確定したことを報告いたします 組織のボスが欠けました 亡くなったビッグボスの言葉に従い次のボスを
ドズル
に任命いたします ブツッ
機械音がまだ耳に残る
…吐きそうなほど気持ちの悪い空気が広がる
死んだなんて、信じれないけど
先輩の笑顔と、僕の予感があったから
驚きは生まれなかった
ただ、悲しみが空気を侵蝕するだけだった
おんりー(先輩)視点
ビッグボスは、久々に任務に行った
他数人を連れて
その時点で少しおかしいんだ
ビッグボスが任務に出向くと言うことは、余程強い相手と言うことだ
それなのに、俺やドズルくん達じゃなく
中堅を連れて行ったことは、
とてつもなく違和感を持つ行為だった
その違和感と同時にいなりーの遺書にあった"約束"を思い出す
代わりに、ビッグボスとドズルを守って欲しい
大切な、仲間で親友で弟子のおんりーだから頼めるんだ
おんりーは何か抱えているようだったけど
それを教えてはくれないでしょ?
だから、おんりーの過去ごと全て
大切にするって、君を見た時決意した
よろしくね、親友
いつも無口な、いなりーとは思えないほど
これよりもたくさん俺や、周りへの思いを書き綴ってくれていた
一言一句覚えてる
その遺書を読んだ俺は
より強くならないとって思った
だから任務をほぼ全て請け負ったよ
簡単なのは残して、ドズルくん達に回しつつ
危険なものは近寄らせなかった
だから、ビッグボスが行くほどの危険性の任務はないはずだったんだ
ビッグボスが、危険な場所に行くことも
あるはずなかったはずなのに
ドズルくんに、ビッグボスが任務に行ったって聞いて——
いや、ドズルくんに聞く前からとてつもなく鳥肌が立つほどの嫌な予感がしていたんだ
ドズルくんの、質問には答えられなかったけど
俺は、任務を終わらせたビッグボスと会って
笑顔で帰ることを諦めてはいない
自分にできる、全力で
助けて勝つと決めていた
俺はいなりーの死を知った時
嫌な予感がしていたのに、すぐに向かわなかったことを後悔した
だから、今回は…
絶対に後悔しないために
俺は全速力でビッグボスのいる場所へ向かっていた
久々に、息が切れるほど夢中に走った
だけど、目の前に現れた光景は
そんな俺を嘲笑うかのような、悲惨なものだった
先輩
俺の目の前に現れた光景は
至る所から血を流して倒れているビッグボスと
それを囲む目視50人
その50人のうち数名は
組織内で見たことがあった
要は
裏切り者だ
敵
中堅
中堅
敵
敵
敵
敵
中堅
敵
中堅
敵
そんな会話を聞きながら、
俺はふらふらと足を進める
敵の足元に倒れるビッグボス
ビッグボスの周りの雪が
血でゆっくりと赤く染まっていく
いなりーの約束を守れず
ビッグボスの死を前にして
喪失感が心にぽっかりと穴を開ける
その穴の中に僅かに残った理性を
暴虐性がここぞとばかりに飲み込んでいく
そしてそれは
敵に、鋭い牙を剥いた
はっと意識が戻った時には
俺の周りは真っ赤で
たくさんの人が倒れていた
冷たい風が顔に吹き付けるのに
体温は熱く、肩で浅く息をする
戦闘を思い出す
ビッグボスの死に関わったものを全て殺せ
一匹たりとも逃すな
理性なんて、捨ておけ
と残酷に、残虐に
そう思うばかりで、理性のカケラなんてなかった
別に敵を殺したことに関しては後悔していない
だけど
…
守ることができなかった俺に
ビッグボスの仇を討つ資格は
あったのだろうか?
約束を破った
俺は、もう——
手に持っていた刀を
胸に真っ直ぐに構える
次は、次こそは
裏切り者なんか
出さないから
大切な人を
守り切れるように
これ以上に、強くなって見せるから
これが、今世での最後の記憶だった
ドズル視点
ここは、先輩の部屋
ビッグボスの部屋は、さっき
片付けた
ドズル
あんなに強かったのに
なにが、あったんだろう
遺体を運んできた者からの報告では
ビッグボスは、裏切り者に殺されて
先輩は、ビッグボスを殺した奴50名ほどを殺した後
自殺した
ドズル
ここにいる以上、涙は流してはいけない
これは、僕が決めた自分自身への約束
…先輩の部屋
簡単なものしか置いてない…
片付けも、早く終わるだろう
ビッグボスの部屋では、ビッグボスの遺書が見つかった
僕のことや、先輩のこと
雪だるまくん達のことを、たくさん書いてくれていた
先輩は、遺書あるのかな
暗殺に関わっているのだから
誰だって遺書は書いているはずだ
大きな仕事の度に
会えなくなる可能性があるのだから
ここは、寝室かな
…
机の上に
丁寧に遺書が置いてある
ゆっくりと近寄って、それを手に取る
震える手で読み始める
それは、遺書、というより 手紙に近しいものだった
——だね ドズルくんは、ボスになるんだろう だって俺が死ぬ時は、ビッグボスが死んだ時だ ドズルくん、組織をよろしくね ・・・ 少し前、任務で子供を助けたんだ もしその子がここに来たら、助けてあげて欲しい 救ってあげて欲しい こんな俺が無責任な事を言うのは ドズルくんに申し訳ないけど それでも、ね? ・・・ ごめんね 本当にありがとう みんながいたおかげで、俺はずっと楽しかった また、会う日まで
これはほんの一部で
これよりも前にも言葉が綴られていた
でも
ドズル
もう、会えないじゃないか
僕は僕のまま、組織を継ぐよ
でもそこに、先輩達がいないのは
とても辛い
ドズル
ドズル
ドズル
縋りたくない
考えたくない、けど
ドズル
こむ
こむ
こむ
こむ
こむ
こむ
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コメント
9件
うわ!冬練で見るの遅れたー! やっぱ強い人が死ぬ時って♡♡♡か仲間の裏切りですよね、、、 続き待ってます
いやービックボス( ›_‹ )辛すぎるドズルさんよく頑張ったな(´;ω;`)雪だるまくんたちはどうなったのかな??しかも裏切り者がいるから盗聴器を付け出したのかさすがすぎる!

すっご…すっご 語彙力なくなるんだがあ…