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暖かい色が散りばめられる季節。秋。
地面に広がっている数多くのイチョウの葉やモミジの葉が綺麗に生きている。
冷ややかな風がふわりと来たことで、その散らばっている葉が飛んでいく。
そんな場所に、白黒の髪の彼が茶色のベンチに座っている。
寒いはずなのに上着はジャンバーのみという無防備な姿。
風邪を引いてしまいそうな格好で、誰かを待つように鼻を赤くする。
ブルリと震える身体。暖かさを求めるように鼻を啜る。
深いモミジ色の髪をした彼がにこやかに話しかけてくる。
それと同時に葉もまた散りばめられる。
桜 遥
蘇枋 隼飛
笑いながら謝った彼に、赤いマフラーを巻かれる。
彼に似合う綺麗な赤色だ。
桜 遥
蘇枋 隼飛
桜 遥
口をハクハクさせ、カッと顔が赤くなる。
マフラーと同じ色だ。
蘇枋 隼飛
彼の楽しさは分からない。
けど、そうやって笑う顔が大好きだというのは心の中に潜めておく。
桜 遥
蘇枋 隼飛
蘇枋 隼飛
言われた通り目をキュッと瞑る
数秒待っても何も無かったので、ソロリと目を開けると口に柔らかいものが落ちてきた。
桜 遥
自分と彼の口が長い時間…数秒触れ合う。
そしてまた角度を変えて口を合わせてくる。
蘇枋 隼飛
桜 遥
顔が熱い。涼しげな風が靡(ナビ)いてるはずなのに。
蘇枋 隼飛
桜 遥
蘇枋 隼飛
彼がポケットから小さなものを取り出す
近くで見るとそれはイヤリングだった。
蘇枋 隼飛
そういい、彼が耳に触れてくる
桜 遥
そのままイヤリングを付けた
暗い赤色のイヤリング。
球体の中には桜の花びらが入っていた。
桜 遥
桜 遥
蘇枋 隼飛
蘇枋 隼飛
桜 遥
蘇枋 隼飛
桜 遥
赤いモミジがふわりと宙を舞う。
彼に似た赤いモミジ色。
俺はこの色が好き。
彼に似ている、彼色だから。