コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
――ホークアイズ事務所――
瑠衣
杖道
瑠衣
瑠衣
杖道
瑠衣
仁
空
瑠衣
空
空
空
瑠衣
空
(お姉ちゃんの嘘つき…お姉ちゃんの言葉を信じたのに…)
それに…「この目」も見られた…
仁
空
仁
空
空
空
仁
空
私は雪乃家という資産家の元に生まれた
母親
雪乃(昔
私は生まれたころから赤いオッドアイを持っていた
そのせいで両親からは冷たい待遇を受けた
その時の年は小学校低学年くらい
その時は私が家の家事全てをやっていた
母親
雪乃(昔
母親
雪乃(昔
母親
雪乃(昔
お母さんはよく私に暴力を振るっていた
お父さんは滅多に家に帰ってこないからこのことは知らない
でも、私にだって生きる希望があった
それは‥‥
雪乃(昔
佐奈
雪乃(昔
佐奈
雪乃(昔
佐奈
佐奈
雪乃(昔
佐奈
私のお姉ちゃん、"雪乃佐奈"
お姉ちゃんはオッドアイじゃなく、それに加えて勉強やスポーツ
なんでもできていたから、家での待遇もよかった
でも、お姉ちゃんはいつも私のことを気にかけていてくれていた
お姉ちゃんは私のオッドアイを見ても何も言わなかった
むしろ、「それが愛の個性だ」って言ってくれた
それに、私はオッドアイという理由で名前を貰えなかった
でもお姉ちゃんが、それじゃあ不便だろうって
「愛」っていう名前を私にくれた
だから私はお姉ちゃんが大好きだった
出来ることならずっと一緒に居たかった
でも、そんな願いも叶わなかった__
雪乃(昔
私が家に帰って来た時、家は大量の炎に包まれていた
母親
雪乃(昔
母親
私は驚きが隠せなかった
使用人の人達が体に炎を纏いながら外に出てきて、その場に倒れて
それの繰り返しだった
その時、あるものが私の目を奪った
雪乃(昔
佐奈
それは、燃える家から出て来たお姉ちゃんの姿だった
雪乃(昔
佐奈
私が駆け寄った時に、お姉ちゃんは安心したように口角を上げた
雪乃(昔
佐奈
そう言ってお姉ちゃんは咳込みながらも話を切り出す
佐奈
雪乃(昔
佐奈
佐奈
お姉ちゃんはそう言ってまた笑う
佐奈
雪乃(昔
佐奈
雪乃(昔
そう言ってお姉ちゃんが渡したのは
雪乃(昔
佐奈
お姉ちゃんがいつも付けていた十字架のペンダントだった
佐奈
佐奈
雪乃(昔
雪乃(昔
これは私が、人生で初めて言った我儘だった
佐奈
佐奈
雪乃(昔
雪乃(昔
私はそう言ってお姉ちゃんの縋った
これを離したら、もう二度とお姉ちゃんに会えないことが分かっていたから
こんな私でも認めてくれたお姉ちゃんともう二度と会えないなんて絶対嫌だったから
佐奈
雪乃(昔
佐奈
雪乃(昔
雪乃(昔
佐奈
佐奈
そうしてお姉ちゃんはゆっくりと目を閉じた
雪乃(昔
雪乃(昔
いくら呼んでも、もうお姉ちゃんが目覚めることは二度となかった
雪乃(昔
目覚めないとわかっていても、お姉ちゃんを呼び続けた
もしかしたら、何事もなかったようにまた「愛!」って呼んでくれると思って
でも、そんなことが起きるはずもなくて
私はただお姉ちゃんの体を揺すりながら名前を叫び続けていた
雪乃(昔
そこから私は路頭に迷っていた
家も失って、親戚等もいなくなったから
だからただひたすらに歩くしかなかった
誰かが見つけてくれるまで
そんな時に…
雪乃(昔
瑠衣
杖道
仁
雪乃(昔
家?の前で楽しそうに話している仁さんたちを見つけた
仁さんは、怖い雰囲気をしていたけど
何故かすぐに「優しい人だ」っていうことが分かった
自分でもなんでそんなことが分かったのかわからないけど
「この人たちに拾ってもらえたら…」なんてことを考えていた
そうしたら、ある日その幻想が本当に叶った__