キーンコーンカーンコーン
私はチャイムと同時に
走り出す
私
ガチャ…
私
君
私
私
君
私
君
君
私
私は屋上にしか会えない
君と話す何気ない会話が
とても楽しかった
君
君
私
君
私
君
私
私
君
私
私
私
君
君
君
私
私
君
君
私
私
私
君
君
私
私
君
君
君
君
私
私
1年前
私
同級生
私
同級生
同級生
同級生
同級生
私
同級生
私
同級生
同級生
同級生
同級生
私
私は友人関係に
つまずいていた
周りのやることが分からなくて
輪に入っていけなかった
私
そんな時ふと屋上に出た
ガチャ
私
普段鍵がかかってるはずなのに
すんなりと空いた
君
私
私
私
君
君
君
君
私はこの言葉の意味を
まだ理解していなかった
だけど許してくれると聞き
考えていなかった
私
君
君
私
君
私
君
図星をつかれドキッとした
私
初対面のはずなのに
妙に安心して
全て話してしまった
君
私
私
溜め込んでいたものが溢れ出て
私の頬に涙が伝う
君
彼はそばにいてくれた
私が泣き止むまで
そして
君
君
夏だって言うのに嘘みたいに白い肌
彼が見せた眩しい笑顔に
私は……………………………
私
君
君
私
君
君
私
私は休み時間の度に
ここ屋上に来るようになっていた
名前も知らない彼と
私
私
君
私はその時見せた
彼の寂しげな顔が忘れられない
君
私
名前は聞き取れずにいて
でも怖くて聞けなくってすぐ終わらせた
彼は私の名を聞かなかった
冬……
君
私
君
私
今はもう2月
真冬のに彼はまだ
夏服で……………
私
私
君
君
私
私
君
君
君
私
春─────
私
君
私
君
私
私
君
私
私
そこで私は口を紡ぐ
''こんな事言っちゃダメ"
そう思ったから
君
私
私
私
君
6月…
君
君
君
私
君
君
君
君
私
君
君
君
私
君
私
君
私
君
私
私
君
君
私
君
私
私
君
私
私
君
私
君
君とずっと話してたいから
屋上でしか会えない
君とずっと一緒にいたいから
私は君に教えてもらうんだ
勉強を
9月…
私
君
君
私
君は修学旅行にはいなかった
いや…行けなかったのを私は知っている
行きたくても
私
カバンからキーホルダーを取り出す
君
私
私
君
君
私
君
君
私
私
私
君
私
君
君の代わりに私は
キーホルダーをつける
君
私
11月…
私
私は紙を広げる
君
君
私
君
君
私
君
君
私
私
私
君と会えなくなるのが
寂しい
私
屋上でしか
学校でしか
会えないから……
君
私
私
私
君
君
君
私
君
君
君
私
君
君
君
私
君
1月
私
君
君
私
私
君
君
私
2月……
私
君
私
君
私
君
君
私
君
私
私
私
君
君
また寂しそうな顔
私は見てられず遮る
話題を変える
私
私
私
私
君
君
私
そうそう君は
笑っていなくちゃ
私みたいに
泣きたくても
誤魔化したりしないで
3月……
私
私
私の学校の卒業式は
高校の制服で出ることになっている
君
私
私
そういう君は
相変わらずの夏服で
私
私
君
君
私
君
君
私
私
私
君
私は泣かない
絶対に
だって君と会えるのが最後だから
笑っていたいんだ
今日で最後だから
この恋も
いや……最初から始まってさえいなかった
君
私
だって私は
幽霊の君に恋をしたのだから
コメント
1件
元澄好香です〜再開します。フォロ失!相変わらず小説書くの上手い💭感動します😭💓