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瀬奈

えっと、、、ここに来てって言われたけど

瀬奈

なんの話なんだろ、、、

瀬奈

胸騒ぎがするなぁ

瀬奈

なんか、、、もう会えなくなるような

瀬奈

そんな気がする

妖夢

ごめんごめん!

妖夢

お待たせ!

瀬奈

妖夢

どうした?そんな暗い顔して

瀬奈

や、なんもない

妖夢

そっか

瀬奈

で、なんの用?

瀬奈

私に話したいことって?

妖夢

君と出会ってもうすぐで1年が経つ

瀬奈

瀬奈

たしかにね

妖夢

単刀直入に言う

妖夢

僕を、、、殺してくれ

瀬奈

、、、

瀬奈

え?

瀬奈

ご、ごめん

瀬奈

どういうこと?

妖夢

これ、、、

妖夢は私に箱のような物と茶封筒を渡してきた

妖夢

茶封筒は家で見て

妖夢

今は箱を開けてほしい

瀬奈

うん

瀬奈

瀬奈

なんで、、、

その箱の中に入っていた物、、、

拳銃だ

瀬奈

なんでこれを?

妖夢

さっきも言った

妖夢

この拳銃で僕を殺して

瀬奈

なんでよ

瀬奈

今ここで殺してくださいって言って、はい分かりましたってなるわけ無くない?

瀬奈

理由は?

妖夢

お前は、、、爆破事件知っているか?

瀬奈

え?

瀬奈

聞いたことあるけど

瀬奈

確か何処かの施設が急に爆発して、子供達が何人か亡くなった話だよね

妖夢

それだ

瀬奈

それと何が関わりあるの?

妖夢

まぁその施設について話そうか

妖夢

ここの施設で僕等は秘密組織によって人体実験をされていた

瀬奈

人体実験?

妖夢

まぁ戦争に協力な人体兵を作る為だ

妖夢

その実験の為に何人かの子供が施設に監禁されていた

妖夢

その中の一人が僕だ

妖夢

僕は様々な人体実験をされていた

妖夢

ある人はスピード上昇

妖夢

破壊力上昇など

瀬奈

え、でもそれで爆発なんて、、、

妖夢

その人体実験に関与されてる子供達には爆弾が体内に仕込まれている

妖夢

その爆弾は、、、街一つを消し飛ばすくらい強力なんだよ

瀬奈

あー

妖夢

その爆弾が爆発して、周りの子供もその爆破に誘爆

妖夢

そして規模の大きい爆発を呼び寄せたって訳だ

瀬奈

なるほど、、、

瀬奈

ということは貴方の視力も、、、

妖夢

そう

妖夢

人体実験によって強化された

妖夢

もちろん僕の身体にも爆弾はある

妖夢

タイムリミットも本に書いてあった

妖夢

ま、そういう事だ

瀬奈

で、その爆弾のタイムリミットは?

私は薄々感づいていた

妖夢

明日、、、

妖夢

日付が変わる頃

瀬奈

、、、

瀬奈

、、、でよ

妖夢

え?

瀬奈

なんでもっと早く相談してくれなかったの!

瀬奈

そしたら、、、

妖夢

そしたら君は家族を使ってでも爆弾の解除方法を探すだろ?

瀬奈

うん

妖夢

あのな

妖夢

爆弾は現代の機械技術を上回っている構造なんだよ

妖夢

施設に居た人間は今の人よりも数倍機械技術に優れている

妖夢

その人達はもう既に亡くなっている

妖夢

君達が探しても無理なんだよ

瀬奈

でも、、、可能性は0じゃ、、、

妖夢

そうだよ

妖夢

0.5%でもあったかも知れない

瀬奈

なら!

妖夢

僕は君に出会って言った

妖夢

平穏な暮らしをしたい

妖夢

爆弾の処理方法を探し、時間切れになって僕が爆発

妖夢

そして街もろとも消し飛ばす

妖夢

そんな半端な結末で、、、半端に終らしたくない

妖夢

爆発するならば、、、どうせならギリギリまで笑って過ごしたい

妖夢

それが僕の願い

瀬奈

そうだよね

瀬奈

妖夢だもん

瀬奈

分かったよ

私は銃口を彼に向ける

瀬奈

お望み通り私が、、、この手で終わらすね

妖夢

ありがとう

瀬奈

、、、

瀬奈

妖夢、、、貴方に会えて良かった

瀬奈

貴方に何度救われたか、、、

瀬奈

心から感謝しているわ

瀬奈

今までありがとう

余計な事は口に出さなかった

そして引き金を、、、引いた

鋭い銃声が響き渡る

目の前には妖夢の死体がある

瀬奈

、、、

瀬奈

妖夢、、、

私は彼の亡骸を抱き抱え、泣きながら言った

瀬奈

私、、、貴方に伝えてなかったね

瀬奈

貴方はもうこの世に居ない

瀬奈

でも、、、それでも聞いて欲しい

瀬奈

私は貴方の事が愛おしかった

瀬奈

好きだった

瀬奈

やっぱり、、、幸せというのはいつかは終わるんだね

瀬奈

妖夢、、、

瀬奈

今、、、私の声が届いているならば

瀬奈

聞こえているならば、、、

瀬奈

どうか私を見守っていて欲しい

瀬奈

貴方みたいな存在になりたい

瀬奈

だから、、、側で見守っていて

そして彼の亡骸を手に取り、家に帰った

屋敷に帰ってあったことをそっくりそのまま皆に伝えた

皆泣いていた

もちろん私も

そして、散々泣いて自室に戻ってきた

瀬奈

、、、

瀬奈

感情か、、、

瀬奈

私の中にある感情

瀬奈

寂しいな

瀬奈

彼が居ないと、、、

瀬奈

何処か静かになる

そして彼の物が無いかおもむろにポケットの中を探った

瀬奈

瀬奈

そうだ、、、

瀬奈

茶封筒

瀬奈

何が入ってるんだろ、、、

そして茶封筒を開封した

そこには

瀬奈

手紙?かな

瀬奈

読んでみようかな

妖夢

君が今、この手紙を読んでいるならば僕はもうこの世には居ないだろう

妖夢

この世に居て尚、君がこの手紙を読んでいるなら恥ずかしいよ

妖夢

死んだことを祈る

妖夢

君は僕が居なくなって寂しい、悲しいとか思ってるよね

妖夢

僕も思ってるさ

妖夢

もっと君と一緒に居たかった

妖夢

最愛の人と居たかった

妖夢

でも、、、僕の物語はここで幕を閉じた

妖夢

だけど君の物語は終わっていない

妖夢

君の中で僕の事を思っているのならば物語は続いている

妖夢

君は物語を終わらしてはいけないんだよ

妖夢

僕の死を受け入れ、いつもの生活に戻ってほしい

妖夢

僕が居なくなったからと言って落ち込んじゃ駄目だ!

妖夢

僕は他界したけど、いつも君を見守っているからな

妖夢

絶対に君を一人にさせない

妖夢

いつだろうと側に居てやる

妖夢

守ってやる

妖夢

だから、、、

妖夢

どうか強く生きてほしい

妖夢

生き抜いてほしい

妖夢

これが僕からの最初で最後の願いだ

妖夢

物語を終わらすな

妖夢

生き続けろ

妖夢

君は必ず立派な大人になるよ

妖夢

隣で見てきたから分かるぞ

妖夢

じゃぁ、僕の居ない世界でも頑張ってな!

妖夢

頼りにしてるぜ、、、相棒!

瀬奈

う、うわあああん

私は泣いていた

もう出ないだろうと思っていた涙が再び溢れた

ひたすら、、、ただひたすら涙を零した

愛してる人を失う辛さが初めて実感した

楽しかった事、嬉しかったこと

全ての思い出が頭の中で繰り返される

フラッシュバックする

そして私は一言、、、こう零した

瀬奈

さようなら、、、妖夢、、、

10年後

瀬奈

、、、

瀬奈

妖夢、、、

瀬奈

貴方が亡くなってから10年が経ちました

瀬奈

私は幸せだよ

瀬奈

貴方との経験から色んなことを学ばせてもらったわ

瀬奈

やっぱここに来たら全てを思い出しちゃうな

瀬奈

でも物語は終わらせないから

瀬奈

貴方との物語はまだ終焉じゃない

瀬奈

私が生きている中はずっと繰り返されているから

瀬奈

お墓、、、建てなくてもよかったね

瀬奈

いつも隣に居てくれてるんだから

瀬奈

私は安心だよ

そしてお墓に花を置いた

置いた花は赤いガーベラ

最愛という意味

瀬奈

じゃぁね!最愛の人!

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