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最近叶の様子がおかしい。
会話してる時、あきらかに咳する数が増えたり、オフコラボを嫌がったり…
ささいなことだが、それを異常と感じさせるには充分だった。
しかもその状態が1ヶ月も続いてる。 流石の俺でも心配したくはなる。
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叶は俺の返答を聞きもせずに通話をきった。
あきらかにおかしい。
叶は俺に、なにか隠してる…?
こういうときだけ嘘下手なんだよ
かなえのばーか
叶の配信、もうすぐ終わるか…?
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画面の中の叶が微笑む。
その笑顔は見慣れたものだったが、どこか悲しげな雰囲気を漂わせていた。
配信が終わったことを確認し、俺は家を出た。
今日は叶の30歳の誕生日。
叶は記憶喪失なのだが、1年前くらいに突然「思い出した!」と教えてくれた。
今から俺は叶の家に行こうと思っている。
ちなみに叶には何も言っていない。 多分あいつの性格上、急に来られるのはとても嫌だろうが、1回くらい謝ればいいだろう。
コンビニの袋には小さいケーキとポテチなどのおかし。あと俺用のいちごミルク。
ほんとはケーキ専門店とかで買いたかったけど、恥ずかしくて買いに行けなかった。
叶の家までは徒歩15分くらい。
その間にどこにも出かけてないといいんだけど…
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ピンポーン
ピンポーン
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試しにドアを引いてみると、ガチャと音をたててすんなりと開いた。
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几帳面な性格をしてる叶が、ドアの鍵を閉め忘れることなんてないはずなんだけど……
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家の中を少し覗いてみると、大量のエナジードリンクと薬が入ってたであろう瓶、なんの効能があるかも分からない錠剤が転がっていた。
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慌ててスマホを取り出し、叶に電話した。
叶は出ないが、寝室のほうで微かに着信音が聞こえる。
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急いで寝室の扉を開けた。
暗くてあまり見えなかったが、
上には細い紐
その紐は人間らしき形の首の部分に繋がっていた
それはまるで
、、、
首吊り
しているところだった。
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俺はすぐに叶の足を台にのせ、首から紐を外した。
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息苦しそうな叶の呼吸の音が響いた。
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何がおこっているか分からなかった。ただ目の前には、うずくまっている相方が床に手を着いて苦しそうに呼吸をしているだけ。
衝撃で瞬きもできなかった。
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俺はスマホを取り出し、救急車を呼ぼうとした。
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叶の目から大粒の涙が零れ出した。
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この時、救急車を呼んでいたら叶は助かったかもしれないのに。
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叶の、触れたら折れそうな白くて細い指が俺の頬をなでる。
その瞬間、全ての体重が俺にのしかかってきた。
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叶はもう息をしてないようだった。
叶は…
叶は
これでよかったのかな
俺は冷たくなった叶を抱きしめた。
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