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レイ

ねぇ、知ってる?

ニコ

何をだ?....

レイ

亀の甲羅って、人間でいうとあばら骨らしいよ.....

ニコ

え.....

レイ

知識がまた増えたね、ニコ。

ニコ

え...おi

レイ

それじゃあ、続きをどうぞ。

ニコ

えぇ....

レイ

ニコ....

ニコ

...お前は恋愛、とかしたことあるか?

レイ

ないよ。....学校にも友達もいなかったし、何より

レイ

私がこんな性格だから。

困り顔でニコに話すレイ。こんな性格。というのは半分イカれていることを言っているのだろう。

ニコ

そうか...

レイ

ニコ達が羨ましいよ。

レイ

学校って場所で学べて、友達作れて、いっぱい青春できる機会あるんだもん......。

ニコ

あー、レイ。

レイ

ニコ

俺達の学校は男子校だ....。

レイ

え"っ....

レイはニコ達が通っている学校は共同校だと思っていたので、衝撃の事実すぎて腹の底からの『え"っ』が出た。

レイ

し、知らなかった.....

ニコ

ぷっ、くくっ...

レイ

....今、笑った??

ニコ

いや...ふふ..

レイ

笑ってるよね?...

そっぽを向いて口元を隠して笑うニコ。めちゃくちゃ肩がぷるぷる震えている。

ニコ

凄い、驚き方だったから、つい...。

レイ

だって、知らなかったもん...

雷蔵

.....。

そんな二人の様子をブランケット片手に持って影からみていた雷蔵。

雷蔵

(あのニコが笑った!?あのニコが!?!?)

雷蔵

(どうしましょ、私、出るタイミングがわからないわ!!)

ニコ

....少し唇の色が赤くなってきたな。爪も色が戻ってきた。

レイ

本当に?

ニコ

ああ、雷蔵がきたら俺は見回りに行ったと伝えてくれ。

レイ

うん...わかった。

ニコ

また、後で。

ニコはレイの側からいなくなり、レイに残されたのはニコの制服の上着だけ。

雷蔵

ちょっとちょっとちょっとちょっとちょっと!

レイ

! 雷ちゃん、ニコなら見回りに...

雷蔵

んなことはどうだっていいの!

雷蔵

レイ、貴女!!

レイ

??な、何??

雷蔵

ニコに好かれてるわよ!!

レイ

.....?

レイ

うん?だって友だh

雷蔵

ちっがーーう!!

雷蔵

鈍いんだからこのこはぁあああ!!

雷蔵はレイの両肩をつかみぐわんぐわんと揺らした。

レイ

あばば....

雷蔵

レイ!レイチェル=ガードナー!!貴女は女の子よ!?少しは自覚なさーーい!!

レイ

だ、だから私。恋愛は....

雷蔵

だまらっしゃい!!ブス!ブスじゃないけど!!

雷蔵

恋は盲目っていうけど、貴女は盲目すぎるのよぉおお!!

何に怒ってるのかまったくわからないレイ。ましてや雷蔵が何を言っているのかわからない。

レイ

??(-"-)

タミヤ

ん?おーい、雷蔵とレイ!!

レイ

あ、タミヤ。

レイの目の前でぶつぶつと言っては頭をわしゃわしゃとする雷蔵を見て

タミヤは若干引き気味でレイの耳元で小さく話す。

タミヤ

なぁ?雷蔵のやつどうしたんだ?(こそっ)

レイ

わかんない、急に恋愛が好きな人がどうのこうのって....(こそっ)

タミヤ

ふーん??

タミヤ

ん?それ、ニコの制服...

レイ

ああ、貸してくれたの...

レイ

寒かったから...でも、ニコが寒いかな....。

タミヤはニコの制服を羽織っているレイを見てちょっとだけモヤモヤした。

このモヤモヤの正体はまだわからないが、タミヤは自分の鞄を漁る。

タミヤ

ん。

レイ

....これ

タミヤ

俺のマフラー。ここまでくるのに暑くなってきたから外しちまったから、貸してやるよ。

レイ

え、大丈夫だよ....

タミヤ

いいから!いいから!!

タミヤ

つけとけ、な??

レイの制止も聞かずに、ぐるっとレイの首に自分のマフラーを巻くタミヤ。

レイ

んん...

タミヤ

これでよし。

レイ

長いね...

タミヤ

文句言わねーの。これなら、寒くないし、寂しくないだろ?

レイ

そうだけど...

雷蔵

はぁああああ!?

レイ

え?...何何??

タミヤ

びっっくりした...どうしたんだよ雷蔵。

雷蔵

顔がいい上に胸キュンマフラーですってぇえ!?きぃいいー!!

レイ

雷ちゃん!?なんか、怖いっ!

タミヤ

何言ってるかわかんねーし、何に怒ってるかもわかんねーよ!(汗)

雷蔵

ああ!恐ろしい!!無自覚って怖いわぁああ....

タミヤ

何荒れてんだよ。生理?っべ!?!?

レイ

....😧

タミヤの顔面にやかんが飛んできた。投げたのはもちろん、雷蔵。

雷蔵

おだまり!!このシスコン!長身長!イケメン!!女たらし!!

雷蔵

レイに近づくんじゃないわよ!けだもの!!

レイ

褒め言葉も、混じってる....

タミヤ

いってぇ....

雷蔵

さっさと見回りにでも行っちゃいなさいな!(シッシッ)

タミヤ

へいへい。じゃ、レイまた後でな。

レイ

気をつけてね...

タミヤも基地の見回りに行き、雷蔵は急いでお茶を沸かしに行った。

レイ

....ニコとタミヤの匂いがする

タミヤがマフラーをくれた時に言っていた

レイ

<寂しくない>....

レイ

(確かに寂しくはないかも...)

レイがマフラーに顔を埋めると、基地の中が急激に寒くなった。

レイ

....なに?

今は9月の真ん中ぐらいなのだが、異常な寒さを感じた。そして、なにやら外の風の音が強くなった。

レイ

.......。

レイは基地の入り口でもあり出口を見つめてスッと立つ。

ニコの制服をしっかりと羽織り、ベルトコンベアに乗り、基地の入り口をあけると.....。

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生け贄になった少女は光を見つける

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