最後に大きな花火が 締めくくり、
祭りは終わった。
鳥居をくぐって 階段を降りれば俺は駅、
彼女は家と 方向が逆でお別れだ。
夏川紗英
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
と、彼女の笑顔が 引き攣ったのが見えた。
足の動きが悪い。
黒尾鉄朗
夏川紗英
足の甲が 赤くなっているように見えて、
俺はすぐ近くの ベンチに座らせた。
黒尾鉄朗
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
夏川紗英
夏川紗英
黒尾鉄朗
夏川紗英
いつから痛かったんだろう。
我慢させちまった。
でも自分の不甲斐なさに 苛立つのは後だ。
俺はそっと下駄を脱がせると、
絆創膏を受け取って剥がした。
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
夏川紗英
親指と人差し指の間の 血が滲んだ部分に
絆創膏を貼る。
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
夏川紗英
黒尾鉄朗
夏川紗英
下駄をもう一度履かせ、
彼女に背を向けるように しゃがむ。
後ろから 裏返った声が聞こえた。
夏川紗英
夏川紗英
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
夏川紗英
黒尾鉄朗
夏川紗英
チリンと、彼女がバッグに 付けていた鈴が鳴る。
背中に温もりが重なり、 細い腕が控えめに首に回った。
夏川紗英
黒尾鉄朗
ふわりと甘い香りがしたのを
敢えて 気付かないふりをする。
黒尾鉄朗
夏川紗英
立ち上がると ギュッとしがみついてきて、
もう心臓が張り裂けそうだ。
黒尾鉄朗
夏川紗英
緊張してるのか 申し訳ないのか、
細い声が 耳元でダイレクトに脳に響く。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
夏川紗英
背中に伝わる 彼女の早い心音が応えるように、
俺の心を鼓舞したのだった。
夏 恋 セ ン セ イ シ ョ ン
fin
コメント
7件
えこれで終わるのーーー!!!?!?🥹🥹 めっちゃ妄想捗るやつじゃん😻😻😻😻😻🩰 ほんと最高だったよ😭😭
いやまじ最高だった😫💗 クロ目線でクロが振り回されてるの見るのほんとに楽しかった🫵🏻💖 まーじいい男だねギャップで死にかけるしメロ男すぎて何回惚れたことか🤦🏻♀️ 💞 絆創膏貼ってもらいたいしおんぶされたいです😻 しっかり最後は伝えるのほんと漢だよ‼️ まじめろの記憶ではクロ3作目ほんとてまちゃんのクロ大好きだよー‼️💗 やっぱ夏が似合うね☀️ 栄養補給ありがとうだよ😘
え!もう完結!? 早いって😭最高だった😭