この白い髪も、深い青色の瞳も、 私は大嫌いだった
小さい頃から、この見た目のせいで誰とも友達になれなかった
みんな、私を見ると気味悪がってどこかへ行ってしまうんだ
どうして私はみんなと違うの?
どうして、みんなと同じ黒い髪と、黒い目で生まれなかったのかな
私は誰とも仲良くなれずに死んでいくのかな
そんな時だった、彼が現れたのは
ころん
雨の日、傘をささずに外で蹲っていた私に声をかけてくれたのは 青い髪と目をした彼だった
ころん
弦月
弦月
ころん
ころん
彼は私の目をしっかりと見てそう言った
でもね、私知ってるんだ。
今までだって、そう言ってくれる人はいた。だけど、みんな私の髪を見ると離れていくんだ
弦月
私は、深く被っていたフードをとり、自分の白い髪をあらわにした
私がフードをとると、彼は息を飲みその場から動かなくなってしまった
やっぱり、この人も離れて
ころん
弦月
ころん
ころん
彼の言葉に、私はただ呆然と立ちつくした
弦月
弦月
弦月
思いもよらない返答に私はおどろき、彼に言葉をあびせ続ける
もしかしたら、この人なら私を受け入れてくれるんじゃないかなんて、そんな甘い考えさっさと捨て去らせて欲しかった
ころん
ころん
弦月
私は生まれてから、ずっと孤独だった。
ただの1度も、温もりに触れたことなどなかった
初めて触れる暖かさに、私の視界はぼやけ、頬をたくさんの雫が伝う。
ころん
ころん
ころん
弦月
ころん
弦月
私は大粒の涙を零しながら彼に抱かれていた
ころん
その言葉を最後に、私は意識を手放した
次に目が覚めた時、そこは見知らぬ天井だった
弦月
ころん
そう言って部屋に入る彼は、パッと顔を輝かせてこちらを見てきた
弦月
ころん
ころん
おずおずと聞いてくる彼の言動が、さっきとは真反対でなんだか笑えてしまった
弦月
弦月
ころん
弦月
弦月
ころん
弦月
私はそう言って立ち上がると、フードを深く被って部屋から出ようとする。
しかし、1歩踏み出そうとした瞬間、私の手をころんさんが掴んだ
ころん
弦月
ころん
弦月
ころん
弦月
正直なところ、今の私に行く宛てなんて無い。
両親は幼いときに他界し、前までは叔母さんが預かってくれていたが、ころんさんに会う少し前に追い出されてしまった
弦月
ころん
ころん
弦月
ころん
ころん
弦月
ころん
ころん
正直、私はまだ人を簡単に信じられない
当たり前だ。今までずっと人と関わってこなかったんだから
でも、私を受け入れてくれたころんさんの仲間なら、少しだけ信じてもいいかな
弦月
ころん
弦月
ころんさんは少し待っててと言うと、扉の向こうに消えてしまった
弦月
私は、髪と目が完全に隠れるように、深くフードを被り直した。
まだ、少し怖い。
ころん
ころん
弦月
私は立ち上がり、ゆっくりと深呼吸をして、扉を開けた
階段の下から、人の気配がする。多分この先で待っているんだろう
私は震える手を握りしめる
弦月
私は一歩一歩ゆっくりと階段を降り、リビングの扉に手をかけた
ガチャ
私が扉を開けると、そこには紫やオレンジ、ピンク、黄色、赤というカラフルな髪の色をした人がころんさん以外に5人座っていた
ななもり
ころん
なーくんと呼ばれたその人は紫色の髪をした人だった。
なんか、安心するな
弦月
ななもり
ジェル
さとみ
るぅと
莉犬
ころん
ななもり
ななもり
るぅと
弦月
覚悟は出来ていたはずだ。止まれよ、震え、
私が固まっていると、ころんさんが優しい声音で話しかけてきた
ころん
弦月
バサ!
私は自分の顔を隠していたフードをとる。
弦月
弦月
弦月
私が説明を終えると、ころんさんが続いて口を開く
ころん
私は判決が下されるかのような気持ちでその場を見守る
莉犬
莉犬
さとみ
るぅと
ジェル
弦月
ころん
ころん
ころん
ななもり
弦月
また、涙が零れた
まるで赤子のように泣きじゃくる私を、みんなは優しく抱きしめてくれた
ころん
さとみ
ころん
莉犬
その日はみんなで一緒に泣いて、美味しいご飯をいっぱい食べた。
私には初めて食べるものばかりで、沢山食べていたらみんなに笑われてしまったけど、それすらも幸せだった
弦月
ころん
ころんさんは私の頭を撫でると、ギュッと抱きしめて、横に倒れた
弦月
ころん
周りを見ると、私たち以外の5人は既に寝息をたてていた
弦月
ころん
ころん
いたずらっぽく笑うころんさんに私もにっこり笑い返し、そうですねと呟いた
コメント
2件
ありがとうございます 私の居場所【すとぷり】2 もあげる予定ですので、少しの間お待ちください
あ、好きだ…←