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この白い髪も、深い青色の瞳も、 私は大嫌いだった

小さい頃から、この見た目のせいで誰とも友達になれなかった

みんな、私を見ると気味悪がってどこかへ行ってしまうんだ

どうして私はみんなと違うの?

どうして、みんなと同じ黒い髪と、黒い目で生まれなかったのかな

私は誰とも仲良くなれずに死んでいくのかな

そんな時だった、彼が現れたのは

ころん

ねえ君、大丈夫?

雨の日、傘をささずに外で蹲っていた私に声をかけてくれたのは 青い髪と目をした彼だった

ころん

濡れちゃうよ、家に帰らなくていいの?

弦月

家に帰っても、誰も私を必要としてないから

弦月

私は、いらない子なんだ

ころん

それは違うよ

ころん

必要とされてない人間なんていない

彼は私の目をしっかりと見てそう言った

でもね、私知ってるんだ。

今までだって、そう言ってくれる人はいた。だけど、みんな私の髪を見ると離れていくんだ

弦月

それは、これを見てもまだ言えますか?

私は、深く被っていたフードをとり、自分の白い髪をあらわにした

私がフードをとると、彼は息を飲みその場から動かなくなってしまった

やっぱり、この人も離れて

ころん

綺麗だね

弦月

は?

ころん

君の髪....

ころん

綺麗だよ

彼の言葉に、私はただ呆然と立ちつくした

弦月

なに....言ってるんですか?
これ、地毛なんですよ?

弦月

気持ち悪いでしょ
近づきたくないでしょ

弦月

言ってくれていいですよ、慣れてますから

思いもよらない返答に私はおどろき、彼に言葉をあびせ続ける

もしかしたら、この人なら私を受け入れてくれるんじゃないかなんて、そんな甘い考えさっさと捨て去らせて欲しかった

ころん

僕は、そうは思わないよ

ころん

すごく綺麗だと思う。その白い髪も、透き通るような青い目も

弦月

ツ!

私は生まれてから、ずっと孤独だった。

ただの1度も、温もりに触れたことなどなかった

初めて触れる暖かさに、私の視界はぼやけ、頬をたくさんの雫が伝う。

ころん

今まで、辛かったね

ころん

苦しかったね

ころん

僕が、君の居場所を作ってあげるから。だから....

弦月

う....ん..

ころん

泣きたい時は、泣いていいから

弦月

う..うわぁぁぁぁぁああ

私は大粒の涙を零しながら彼に抱かれていた

ころん

もう、大丈夫だよ

その言葉を最後に、私は意識を手放した

次に目が覚めた時、そこは見知らぬ天井だった

弦月

あれ?ここは...

ころん

あ、起きた?おはよう

そう言って部屋に入る彼は、パッと顔を輝かせてこちらを見てきた

弦月

えっと、ここは?

ころん

僕の家だよ

ころん

昨日、あのまま寝ちゃったからさ
連れてきちゃったんだけど、大丈夫だった?

おずおずと聞いてくる彼の言動が、さっきとは真反対でなんだか笑えてしまった

弦月

あはは!大丈夫ですよ

弦月

えっと....

ころん

ころんだよ!

弦月

ころんさん、ありがとうございました

弦月

おかげで、気が楽になりました

ころん

どういたしまして!

弦月

でも、これ以上迷惑をおかけする訳にはいきませんので、失礼します

私はそう言って立ち上がると、フードを深く被って部屋から出ようとする。

しかし、1歩踏み出そうとした瞬間、私の手をころんさんが掴んだ

ころん

ちょっと待って

弦月

なんですか?

ころん

な、名前

弦月

弦月です

ころん

弦月ちゃんは、行く宛はあるの?

弦月

......。

正直なところ、今の私に行く宛てなんて無い。

両親は幼いときに他界し、前までは叔母さんが預かってくれていたが、ころんさんに会う少し前に追い出されてしまった

弦月

無いですけど、これから探します

ころん

そんなのダメだよ

ころん

言ったでしょ?僕が君の居場所を作るって

弦月

でも、それじゃころんさんに迷惑が

ころん

迷惑だなんて思ってないよ

ころん

あのね、僕、弦月ちゃんに会わせたい人たちがいるんだ。

弦月

私に、ですか?

ころん

うん、僕の仲間にね

ころん

そいつらは、君の髪を気味悪がったりは絶対にしない。だから、1回だけあって貰えないかな

正直、私はまだ人を簡単に信じられない

当たり前だ。今までずっと人と関わってこなかったんだから

でも、私を受け入れてくれたころんさんの仲間なら、少しだけ信じてもいいかな

弦月

わかりました。でも、最初はフードを被っててもいいですか?

ころん

うん。大丈夫だよ

弦月

じゃあ、会ってみたいです

ころんさんは少し待っててと言うと、扉の向こうに消えてしまった

弦月

ころんさんの仲間....か

私は、髪と目が完全に隠れるように、深くフードを被り直した。

まだ、少し怖い。

ころん

お待たせ、弦月ちゃん。

ころん

今、下のリビングに居るから、準備が出来たら降りてきてくれるかな

弦月

はい、分かりました

私は立ち上がり、ゆっくりと深呼吸をして、扉を開けた

階段の下から、人の気配がする。多分この先で待っているんだろう

私は震える手を握りしめる

弦月

よし、行こう

私は一歩一歩ゆっくりと階段を降り、リビングの扉に手をかけた

ガチャ

私が扉を開けると、そこには紫やオレンジ、ピンク、黄色、赤というカラフルな髪の色をした人がころんさん以外に5人座っていた

ななもり

この子がころちゃんの言ってた子?

ころん

そうだよなーくん

なーくんと呼ばれたその人は紫色の髪をした人だった。

なんか、安心するな

弦月

初めまして、弦月と言います

ななもり

ななもりだよ!なーくんって呼んでね

ジェル

はじめましてー!ジェルやで!
よろしくなー!

さとみ

さとみでーす!

るぅと

るぅとです!よろしくお願いします!

莉犬

莉犬です!

ころん

弦月ちゃん、この人たちが僕の仲間だよ

ななもり

ころちゃんから多方話は聞いたよ

ななもり

大変だったね

るぅと

出来れば、フードとって貰えませんか?

弦月

......。

覚悟は出来ていたはずだ。止まれよ、震え、

私が固まっていると、ころんさんが優しい声音で話しかけてきた

ころん

大丈夫だよ、弦月ちゃん。

弦月

.....分かりました

バサ!

私は自分の顔を隠していたフードをとる。

弦月

私は、昔から髪の毛が白いんです
目も青色で

弦月

そのせいでみんなから気味悪がられて、

弦月

それで、ついこの間家からも追い出されて、途方に暮れていたことろをころんさんに拾って頂きました

私が説明を終えると、ころんさんが続いて口を開く

ころん

そんでみんな、弦月ちゃんの髪、どう思う?

私は判決が下されるかのような気持ちでその場を見守る

莉犬

俺は綺麗だと思うよ。

莉犬

俺も昔からオッドアイで、周りから嫌われてたから、弦月ちゃんの気持ち、わかる気がする

さとみ

俺も、こんだけ周りにカラフルな髪のヤツらがいるんだ。白なんて大したことねぇよ

るぅと

ぼくもそう思います!

ジェル

同感や〜

弦月

.......みなさん...

ころん

ね、言ったでしょ?弦月ちゃん

ころん

僕達は弦月ちゃんの事を気味悪がったりしない

ころん

だから、ここを弦月ちゃんの居場所にしよう?

ななもり

歓迎するよ!弦月ちゃん!

弦月

あ...りがと...う..ございます

また、涙が零れた

まるで赤子のように泣きじゃくる私を、みんなは優しく抱きしめてくれた

ころん

弦月ちゃんは泣き虫だな〜

さとみ

そういうお前も泣いてるだろ

ころん

さとみくんだって!

莉犬

全員泣いてんじゃん!

その日はみんなで一緒に泣いて、美味しいご飯をいっぱい食べた。

私には初めて食べるものばかりで、沢山食べていたらみんなに笑われてしまったけど、それすらも幸せだった

弦月

暖かいね

ころん

うん。暖かい

ころんさんは私の頭を撫でると、ギュッと抱きしめて、横に倒れた

弦月

え、ちょ、ころんさん?

ころん

もうみんな寝てるから、俺らもここで寝よう

周りを見ると、私たち以外の5人は既に寝息をたてていた

弦月

雑魚寝ですか

ころん

雑魚寝だね、けど

ころん

たまにはいいんじゃない?こういうのも

いたずらっぽく笑うころんさんに私もにっこり笑い返し、そうですねと呟いた

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