時は2150年。この町は、昔降ったとされる隕石によってできたクレーターの中にある。
なぜ急に多くの隕石が降り注いだのか。 人間は、まだ本当の理由を知らない。
月
梅、行こうぜ!!
梅
了解!
私達は、毎日織京町の外、「静粛の森」に行っている。 私は親が行方不明になったから、街の協会の神父様に育てられている。
静粛の森。それは、入っては行けないとされる森。 なぜかと聞くと、大人たちは決まって
「大きな怖い怪物がいるから」
と言う。私達「新米研究団」は、大人の言うことに納得するために 毎日色々なものを調べている。でも、ほとんどが今行こうとしている 『静粛の森』についてを調べている。
調べ始めたキッカケは、私のお父さんが町のみんなに秘密で、 静粛の森の研究結果を見せてくれた事。 そして、私のお父さんが1週間後に行方不明になったことーー。
月は私の父によく世話になっていた。神父様はいつも忙しかったから、遊び相手はいつも私がやっていた。ほぼ親代わりの私の父が 行方不明になったんだ。月も大泣きした。でも、私達は諦めない。今までの父の研究結果を元にし、静粛の森について、父がどこに消えてしまったのか、この世界に隕石が急に降り注いだ意味を解き明かしてみせるとーー。