奈江崎 貴裕
♪〜
奈江崎 貴裕
(ここ人多いなぁ)
奈江崎 貴裕
(相変わらずこの路地裏はタバコくせぇし)
今日、俺はのんびり渋谷の方を歩いていた
すると…
〇〇
あれ…??もしかして、貴裕??
奈江崎 貴裕
ん?
奈江崎 貴裕
(*゚ロ゚)ハッ!!
奈江崎 貴裕
優一!!!
歩いている俺の目の前に立っていたのは幼なじみの素村 優一だった。 会うのは何日ぶりだろう
素村 優一
貴裕!!会えなくて心配してたんだよ!?
素村 優一
君の家に行ったら警察や近所の人達がいっぱいで…
奈江崎 貴裕
そ、そうか…ごめんな、
素村 優一
何かあったの??
奈江崎 貴裕
あ〜、大丈夫だって!
素村 優一
お願い話してよ!あの状況で大丈夫なんて言ってる場合??
素村 優一
君、今 行方不明者として警察が探してるんだよ!
奈江崎 貴裕
マジかよ……
奈江崎 貴裕
(警察なんてろくなもんになりゃしない…)
今頃 警察は自分のことを探し、母を殺した犯人を探しているに違いない。
自分の復讐を横取りされるのはゴメンだ。 叶うなら自分の力で…
奈江崎 貴裕
優一、話すから、一旦落ち着いてくれ!
俺はとりあえず、今まであったことを優一に話した
素村 優一
そうだったんだ…
奈江崎 貴裕
あぁ…だから、俺はこっちの道を選んだ
素村 優一
でも!なんで…
素村 優一
なんで勝手にどっか行っちゃうんだよ!
素村 優一
僕にできることなら、できたのに!
奈江崎 貴裕
ごめん、ありがとな、優一
優一は名前の漢字の通り本当に優しくてお人好しだ、だが、今は優しくしてもらいたくはない
自分のことは自分で決める。 例え、自分の復讐が何も生み出さなかったとしても、二度と後悔しないように、俺は……
奈江崎 貴裕
あ…俺、もう行かないと、
素村 優一
うん、分かった…久しぶりに会えて話せて嬉しかったよ
奈江崎 貴裕
あぁ、またな
そう言うと俺は、優一に背を向け、隠家へ帰った