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カルテ

2 - 薬本

♥

43

2025年09月07日

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カルテ

始まり~

人間

友)薬本おはよ〜

薬本

おはよ〜

特に変化のない毎日に飽き飽きとしてしまう

人間

女)薬本君♡

顔だけで判断する人間共に吐き気がする

薬本

おはよ〜

営業スマイル営業スマイル 完璧でなくちゃ

人間

友)お前もててんな〜

こんな奴らにモテたくもない

薬本

あはは〜…

人間

先生)今回のテスト満点は薬本だけだ

薬本

ありがとうございます

人間

友)すげ〜、やっぱ賢いな

将来性も考えたら賢い方が有利だ そんな事も分からない人は愚かだ

人間

先生)授業始めるぞ〜

人間

友)ᶻᙆz

薬本

……

人間

先生)薬本、起こしてやれ

態々授業中に寝るのは愚かだ 怒られるのに寝る理由が分からない

薬本

起きて〜

人間

友)んぁ、ごめん

薬本

嗚呼、いいよ

数時間後

人間

先生)さようなら

薬本

さようなら

人間

友)さよーならー

人間

友)薬本、遊びに行こ?

薬本

俺予定あるから

薬本

はぁ……

何かも分からない薬を何個か開けて 全部2、3個づつ手に取る

薬を全部ゴクリと飲み込めば、ほら ふわふわしてきた 何も考えれなくなるこの感覚が好き

薬本

……ウプ

嗚呼、色々な薬の副作用気持ち悪い でもやっぱり辞められない

天野

薬の量多いね

天野

病院行ったら?

気持ち悪い、今俺は副作用で吐きそうなんだとも思いながらも俺は優しいから話をしてあげた

薬本

君…誰?

天野

僕天野

薬本

何年?

天野

1年

天野

3年B組の薬本さん

薬本

俺の事ご存知なんですね

天野

まぁ、はい

ニコニコと微笑む彼が不気味だが 不思議と吐き気が収まった

天野

薬に依存してるんですか?

薬本

そうだね…

無いと生きていけない位には依存 しているし副作用でさえも 気持ちが悪いが好きだった

天野

薬本、身体に悪いよ

此奴は何故先輩の俺に対してタメ口で話しているのか疑問だった

何時もなら腹が立つのにそれが なかった 薬のお陰だろう

天野

薬の飲み過ぎって

天野

死ぬのかな?

薬本

死ぬならもうとっくに俺は死んでる

天野

3年前からかな?

天野

薬に依存してるの

薬本

なんで知ってるんですか

自分の考えていることや自分の歴史が知られているのは少々嫌だった

薬本

君は何かに依存してはいないのかな?

天野

…そう見える?

なんだよその返しとは思った もしかしたら此奴も俺と同類なのかもしれないと思った

薬本

嗚呼、見えなくは無い

天野

まぁこの話は辞めにしよう

結局話を逸らされてしまった 誰でも言いたくない事はあるだろうと俺は深堀はしなかった

天野

僕、薬本の家行ってみたいなぁ~

薬本

今両親居ないから来てもいいけど、来る?

天野

優し~、じゃあお邪魔しようかな~

他の人なら嫌な事も不思議と許せた これも何かの縁だ

薬本

じゃあ帰ろう

天野

ただいまぁ~

薬本

君の家じゃないけどね

久しぶりに人間が面白いと思った 彼は俺の思う人間とは少し違うような気がして居心地が良かった

天野

薬本の部屋行きたい

薬本

我儘だね、いいけど

人間の我儘は少し苦手だ半場強引な所があるから、だが彼は喋りやすさがあるし、断っても強引にはしないだろうと安心できた

天野

先行ってて~

薬本

え、部屋分かる?

天野

分からないけど

薬本

え~……

薬本

彼処だよ分かった?

天野

分かった~

子供のように無邪気な彼が愛おしく見えた

薬本

先に来たはいいものの

薬本

なんでだろう

後から行かないといけない理由が あるのだろうか不思議に思った

天野

来たよ~

薬本

嗚呼、来たん…だ

彼を見た瞬間背筋が凍った 手にはキッチンから取ったであろう 包丁を左手に所持していたから

薬本

…なんで?

天野

なんでって?

と彼は言った後に俺を勢い良く ベットに押し倒した

天野

……

薬本

……

沈黙が続いたが この状況は中々にカオスだった

俺の左目から一寸位の場所に包丁の先があるからである

薬本

俺動いたら左目失う?

天野

嗚呼、そうだね

この状況下でもニコニコしている彼が少し怖かった

薬本

これ俺どうするべき?

天野

わかんないね

わかんないねって言われても… 1番分からないのは此方だってのに

薬本

なんで包丁持ってきたの?

天野

え~?察しが悪いなぁ

天野

分かってるくせに

嗚呼、わかってるよ分かってるけど 本当にこれで良いのかとも思うから

薬本

…君は察しがいいね

天野

だろ?

天野

まぁ、一旦退いてあげるとしよう

薬本

嗚呼、助かるよ

2人は向き合って座った

薬本

一旦どうしようか

天野

まぁ、そうなるよね~

薬本

君は証拠隠滅してくれるのかい?

天野

嗚呼、勿論さ

薬本

君はこの事を墓場まで持っていくのかい?

天野

嗚呼、言う事はない
言う意味もないからね

本当に安心していいのか? 俺はこの場で一生を終えてもいいのか?と頭に過ぎった

薬本

此処では嫌だな

天野

別の場所がいい系?

薬本

嗚呼、そうだな

天野

こだわるね~

薬本

まぁ、家は流石に

家は気が引けた 何故なら俺が1番嫌いな場所だから

天野

シートでも持っていく?

薬本

嗚呼、場所を決めたから着いてきてほしい

2人は大きめなシートと包丁を リュックに入れて家を出た

薬本

此処がいい

天野

ほぉ…綺麗な場所だ

1本の木が堂々と立っている開けた 場所だった

天野

此処に思い入れでもあるのかい?

薬本

嗚呼、俺はよく此処で薬を飲んでいたんだ

天野

ふーん、依存してるね

薬本

まぁね

彼はリュックから包丁を取り出し 俺の方に向けた

天野

僕が君の命を奪ってもいいが

と言うと俺に近づいて俺に包丁を 持たせた

天野

こういうのは自分自身でやりたいだろう

薬本

わかってるじゃないか

俺は最後に致死量位の薬を飲んだ 薬を残すのは気が引けたからだ

ふわふわとするがすぐに 副作用が効き始めた

薬本

オェ"……

薬本

……グサッ

俺は耐えられない副作用の気持ち悪さに勢いよく包丁を自分の腹に突き刺した

薬本

……

意識が朦朧とする 刺した所が熱いのに 他の所に暖か化を感じなかった

嗚呼、死ぬんだ

天野

この1本の木のように
人間は強く生きれない

天野

嗚呼、愚かだが綺麗だ

天野

薬本、死亡
死因__自殺
包丁を腹部に刺した

今回長々としてしまいました

申し訳ない

また次の話で

なう(2025/09/07 00:51:50)

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