回想〜第6章〜
吉田
_時刻は巻き戻り、受験前。
まだ前髪と共に「響」の名前も覆っていた時期。 _吉田は「パクドナルド」にて、鳴沢柚月の実父と邂逅していた。
吉田の機転と演技力で責任を孝太に転嫁させる事に成功したが
店を出た後。 吉田は単身で柚月の実父_宮原聡志の尾行に挑んでいた。
宮原聡志は誰かと電話しながら店を出た。そのまま大股で歩いて行く。
そのいかにも「俺仕事出来ますよ」感に内心で中指を立てながら吉田も後をつける。 スマホを弄るフリをしながら宮原聡志の声に耳を傾ける。
「俺出来ます」アピールする人は、糞兄貴もそうなのだが、こう言う時の通話の声がデカい。容易に聞き取れた。
宮原 聡志
宮原 聡志
宮原 聡志
宮原 聡志
宮原 聡志
宮原 聡志
宮原 聡志
宮原 聡志
回想〜第8章 ファミレス(ヨッシーダくんとコラボしている)〜
山崎 孝太
吉田 響
響はドリンクの氷をストローで沈めながら口をへの字に曲げた。 そして片手でメニューを掴む。
吉田 響
吉田 響
響はメニューをパラパラ巡りながら淡々と話す。
吉田 響
高山 昴
吉田 響
高山 昴
山崎 孝太
山崎 孝太
吉田 響
吉田 響
吉田 響
山崎 孝太
吉田 響
響はドリンクの氷に視線を固定した。まつ毛が目元を覆い隠す。
そしてストローを噛むと苦々し気に答えた。
吉田 響
吉田 響
吉田 響
高山 昴
回想〜孝太と柚月のライン〜
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
山崎 孝太
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
大澤 貴志
鳴沢 柚月
現在
日本料理店「里阿(りあ)」、春霞の間。 鳴沢柚月は叔父の大澤貴志に両肩を掴まれていた。
大澤 貴志
大澤 貴志
大澤 貴志
鳴沢 柚月
大澤 貴志
大澤 貴志
鳴沢 柚月
両肩に仄(ほの)かに灯る熱を感じながら、僕は室内を見渡した。
お母さんとお祖母ちゃんが同じように口を半開きにしているのが、なんだか面白かった。
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
鳴沢 真由子
鳴沢 真由子
頬杖をつき明後日の方向を向きながら、お母さんがぶっきらぼうに応える。
大澤 明代
お祖母ちゃんはそんなお母さんを一瞥し、長く、震える息を吐き出した。
そしてメニューの一片を見つめたまま貝のように口を閉ざした。
その光景を見て僕もようやく肩の力を抜いた。 従兄弟の蒼空くんが、はにかみながら僕の隣に移動した。
大澤 貴志
鳴沢 真由子
ようやく本来の食事会と
親戚付き合いが幕を開ける__
高山 昇
電話越しの声は、喋り疲れたのか酷く掠れていた。
俺はその声に向かって、ゆっくりと頷き言った。
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
高山 昇
ギリギリと、耳障りな歯軋りの音が届く。
乱れた吐息。頭を掻きむしる音。
高山 昇
机か何かを殴りつける音。
高山 昇
高山 昇
もう、無理だ。
これ以上は我慢出来ない。
山崎 孝太
高山 昇
甲高い声が一瞬途切れる。 耳元からスマホを離したからだ。
キョトンとした顔で俺を見ている澪さんに一度会釈すると、
俺の声が届かない距離まで移動する。
再びスマホを耳に当てた時、自分でも分かるほど俺の声は低くなっていた。
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
山崎 孝太
大澤 明代
ずっと口を閉ざしていたお祖母ちゃんが、やっと言葉を発した。
視線は僕に向いておらず、かと言って机上に所狭しと並んだ料理も捉えていない。
「どうして」の後の言葉は続かなかったが、考えるまでも無いし考える必要も無い。
その声にあるのは狼狽、驚愕。 相手にしているのは中学生なのに、と言う動揺。
鳴沢 柚月
鳴沢 柚月
「中学生なのに」。 今はその認識でいい。
だってこれはただの
高山 昇
長い沈黙を経て、ようやく高山は口を開いた。
その間は昂(たかぶ)っていた気持ちを鎮めるには充分な時間だった。
「どうして」の後の言葉は続かなかったが、考えるまでもないし考える必要もない。
その声にあるのは狼狽、驚愕。 「相手にしているのは中学生なのに」と言う動揺。
山崎 孝太
山崎 孝太
「中学生なのに」。 今はその認識でいい。
だってこれはただの
「「挨拶です」」
西谷 春翔
_モンブラン行脚@関西の帰り、俺は孝太くんご一行様に出会った。
そこで、孝太くんは幼馴染と、柚月くんは親族と。それぞれ大変な状況にある事を聞いたんだけど、
俺はそれよりもっとタイヘンな事を聞いた。。。
お独り様生活を脱した事で、モンブラン山並みに気が大きくなっている俺だったが驚&愕した。
…あの2人超レベルアップしてるぢゃん………夜想曲(ノクターン)ぢゃん…
西谷 春翔
…いやまぁ俺もリア充だから別にそんな気にしてないって言うかアレだけどs
「「…」」
親子連れとすれ違った。
見るからに高所得者の男性と、
息子らしき中学生くらいの__…
西谷 春翔
「知り合いか?」
「中学の、先生だよ」
「声をかけなくていいのか。向こうは立ち止まってるが」
「いいよ。産休に入った先生の代打で入っただけの、経験の浅い教師だから」
「そんな人が受験生を相手にしていたのか。信じられんな」
「大学卒業したての教師なんて最初から充てにしてないよ。僕は自分の力で蒼陽高校に合格した
…首席じゃないけどね」
「何を言う。蒼陽高校に合格するだけで俺は誇らしいよ」
「…僕はそんな小さい器に収まるものじゃない………
…僕は高校でも一番になる。ムカつく奴が同じ高校だけど、今の僕なら大丈夫だ
必ず父さんの会社を継いで見せるよ。………それはそうと父さん、」
「なんだ」
「今朝うちの郵便受けに面白い荷物が届いてたよ。封筒なんだけどね、いろいろ面白い事が書かれていた
履歴書在中、 差出人、
吉田 優一(ゆういち)」
「どこか…可笑しい所があるか」
「いや、興味深いなぁと。吉田優一…僕の記憶に間違いがなければ……なるほど。なるほどね。ははは
あははははははっ いやー、本当に世界は狭いね
………あぁ、違うんだこっちの話。…いやね、その吉田優一?
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次回更新は4週間後、5月28日を予定しております。ごめんなさい!🙇 あ、「三津屋タンサン」で「サイダー」を連想した貴方は正しいです。 そうです、奴はボンボンだったのです!次回からカムバック篤の第9章が始まります!! サブタイトル読み:シンフォニー 読んでくださりありがとうございました❗️