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葵
私のクラスは変わっていた。
みんな元気がない。
どうやら私が最後だったみたいだ。
男
「一致団結ゲーム」 を開始します。
葵
男
男
男
男
葵
男
男
男
葵
誰にも死んで欲しくなくて。
揃わなかったら?。
誰か死んでしまったら?。
立ち直れる?。
自分が指名されたら?。
自分が死んだら?。
そんな気持ちが溢れて止まない。
葵
うるさくて。賑やかで。仲良しで。
この『奇跡のような日々』が大切で。
みんな、必要不可欠なんだ。
1人でも抜けたらダメ。
全員必要だから。
男
男
葵
利雨
利雨
利雨
葵
利雨
利雨
利雨
葵
男
なんだろう。 修学旅行?。運動会?。文化祭?。 合唱祭?。キャンプ?。いつもの日々?。
どうしよう……。わかんない。 私だけ別れたら?。
責められるに決まってる。 いつ死ぬか分からないなら尚更。
利雨
もういいや。書いちゃえ!。
男
【モニター】 30人中 修学旅行…15票 文化祭……10票 運動会…… 5票
見事に別れた。 別れたということは。
誰か死ぬという事だ。
男
息をするのにも気を使う。しづらい。しにくい。 「片泡 葵」。これにならない事を祈り。
ついに、でた。 名前は――
男
利雨ちゃんだった。 見た瞬間、涙が溢れるくらいでてきて。 視界がぼやけて上手く利雨ちゃんの顔が見れない。 だけど、泣きじゃくる声はした。
利雨
利雨
男
男
男
男は銃を取り出し、利雨ちゃんに向かって
「バン!」と撃った。
利雨
葵
今すぐ抜け出したかった。涙が止まらない。 大切な人が目の前で亡くなるのをみたくない。
葵
胸元が血で染まっている利雨ちゃん。 もう、死んだんだ。喋ることも無い。
男
男
男
酷い。酷すぎる、この男。
葵
何で神様ってこんなに残酷なのだろう。
良い人間から命を奪ってゆく。
そう問いつめても 第2ゲームはやってくるんだ。