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僕には気になる子がいる。

男のくせに女の格好をしている奴だ

いつも軽蔑の眼差しや、冷たい視線を浴びてるのに、にっこり笑った笑顔は壊れない。

あるとき、放課後で一人教室に残ってる彼がいた。

ぼく

累斗さん。

累斗

はい!どうしたんですか?

ぼく

いつも女格好をしてるよな

累斗

それが何か?

ぼく

いや、恥ずかしくないのかよ。

ぼく

いつも冷たい視線とか浴びせられてる。

ぼく

辛く思ったりしないの?

累斗

私は好きな格好をしてるだけ

累斗

それの何が恥ずかしいの?

嘘一つない。真っ直ぐな瞳だった

ぼく

でも…

累斗

ちょっと認められてないだけ。

累斗

だけど、少しでも認めてくれる人が居る。

累斗

それだけでも幸せなんです。

ゆっくりと微笑んだ 女の子のような笑みだった

いや、

本当に女の子なんだ。

僕は、本当に問いたかった最後の質問をする。

ぼく

あ、あのさ‥

累斗

ん?なあに?

ぼく

…僕

ぼく

ズボン履いて、髪短くしてもいいのかな?

彼女はふっと微笑んだ。

累斗

きっと似合うよ。
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