花
……!
遺書
俺は自殺します
高校生にもなって
何やってんだって感じだけど
もう、疲れたんだ
分かりやすいように
これは机に置いておこう
あまり大騒ぎには
なって欲しくないな……
涼
花
……自殺?
花
嘘、そんなの間違いだよ
花
悠真くんはでもなんであんなに焦って……
花
どうしよう
花
本当に自殺なら……
花
私、なにかしちゃったのかな
沙綾
自殺?
花
そうなのかなって
花
あと、悠真くんがなんだかおかしくて
沙綾
悠真くんが?
花
うん
花
たまたま涼くんの部屋で会って
花
遺書を渡せって言ってきて
沙綾
なにそれ
沙綾
アイツが殺してその遺書を書いて
沙綾
わざわざ演技してたんじゃないの!?
花
でも、なんのために?
沙綾
分からないけど
沙綾
アイツが焦るってことは
沙綾
なにかバレたらまずいことがあるんでしょ
花
それは、そうかも
沙綾
アイツ……
沙綾
私と犯人を見つけようって協力してたの
沙綾
でもそれでアイツが犯人なら……
沙綾
一生見つからないわけよね
花
沙綾ちゃん……?
沙綾
ごめん、花
沙綾
もう私、アイツ信じれないかも
花
でも……
沙綾
ちょっとアイツに直接聞く
沙綾
花ちゃんも来るよね
花
もちろん、行くよ
沙綾
アイツが犯人だとして
沙綾
危ないから
沙綾
護身用の何かは持っておく事ね
花
……そんな
沙綾
いいから
沙綾
カッターでもハサミでもなんでもいいから
花
わかった
沙綾
じゃあ
沙綾
悠真くんには私から連絡しておくね
花
うん、わかった