レア
ああぁー!
ノア
しゃっ、また勝ったぜ
アト
ノア強すぎて草
放課後の生徒会室、夕暮れの橙色が教室を染め、不気味な雰囲気を纏い出す
そこには3人の生徒が遊んでいます
レア
1回も勝てないぃー
ノア
レアって諦めると単純になるから殺りやすい
アト
あーね笑
レア
( ;꒳; )
ノア
でも、アトも強いよな、
アト
そう?
ノア
うん、アトって予測出来ない動きばっかりだし、
レア
えぇー
アト
そう……なの、かな?
レア
良いなぁー強くてー
飲みかけの炭酸飲料を空けるキャップを外す時にしゅわっと 音がなった
アト
レアも練習すればいいじゃん
レア
いやぁ、アトさん?単位がやばい私にそんな事できるわけないじゃないですか
ノア
勉強してねー癖に(ボソッ)
レア
うるせー
アト
てか、そろそろ帰んないと
アトが指差し方向にある時計は5時の針を差していた
ノア
ほんとだ、
レア
最近、冬至過ぎたから暗いよね、
ノア
それなー
アト
はよ準備して帰るで
アト
じゃ、またねー
ノア
ばいばーい
レア
明日ねー
2人と別れて1人道を歩く。
空はもう真っ暗だ、溜息を吐けばそれは白い煙となって宙に消える、
アト
そう言えば、ここらって前殺人事件が起きたって噂があったんだっけ、
アト
ちょっとだけ寄ってみようかな
アト
…………
アト
誰も居ないよね、
私は愚かだったのです。
この好奇心が身を滅ぼすことになるなんて…………
アト
アト
誰も居ないよね……?
アト
…なんだ、ただの道じゃん
そこには普通より細いが十分な広さの道があった
アト
ガセだったのかな?
アト
……!?
きっとあれは私の傲慢さが原因だったのでしょう
だって警戒していれば【ソレ】は容易に避けられたのだから…
??
はぁ………
??
な……こ…に居…んだよ……
私は背後から殴られ倒れてしまいました
??
ア……も…バ…だよ…
アト
……?
私は薄れゆく意識の中で思いました
私と同じキーホルダーの色違い暗闇の中できらきらと輝くビーズ
確かあれは…………
私が【××】へオーダーメイドでプレゼントしたもの……?