主
主
主
主
主
主
主
ある夏の火曜日。 今日も僕は、図書館のフリー使用パソコンで探し物をしている。 けれど、明日も明後日も、調べることは変わらないと思う。 いや、むしろ変わってほしい。 だって、僕が調べているのは…
紫
紫
僕のパソコンを覗き込み、呆れ顔をしている彼は紫さん。 僕とは1歳しか変わらないけど、ここの図書館では先輩だ。 青ちゃんって呼ぶのやめてって言ってるのに… …紫ーくんって呼べってうるさいけどさすがに無理。
紫
紫
紫
紫
そう。僕が調べているのは、僕の初恋の相手、佐倉桃くんについて。 桃くんは小学4年生の夏、 突然引っ越してしまった時から連絡がつかなくなっている。
青
紫
紫
紫
紫
青
青
青
青
青
紫
少し寂しそうな顔をしている紫さん。 それに気づいた僕は、わざとらしく大きな声で言った。
青
紫さんもそれに乗り、
紫
と言ってくれた。
僕は紫さんに背を向け、整理が必要な本棚の方に歩いて行った。 あっちも利用者さんが来て何やら忙しそうだ。
青
なんだか、あの人の横顔、見覚えがある気が…。 誰だっけ?
?
僕の視線に気づいた様子のその人は、回れ右をしてそのまま出て行った。 うーん、誰だったかな…? ええい!もう悩んでいたらただ時間が過ぎるだけだ。 紫さんに聞いてみることにしよう。
青
紫
青
紫さんは一瞬、ポカン…という顔をしたが、すぐに戻った。
紫
紫
うんうんわかる…と一人で頷いている紫さんに、急いで声を掛けた。
青
僕の必死な目に、紫さんも気づいたようだ。
紫
青
カチカチカチ…
紫
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