不思議な夢を見ていた
見覚えのある何処か懐かしい風景だった
ただ何故か、その夢から覚めてしまえば
酷く虚しく
大切なものをなくしてしまったような
何とも言えない喪失感に襲われる
そんな夢だった
母
母
母の言葉にリビングまで足を運ぶ
颯真
颯真
母
颯真
先にご飯を食べていた父が
リモコンを手に、テレビをつけた
母
母
父
颯真
母
母の言葉を遮るように
アナウンサーの声が響いた
今の日本ではとても考えられないような
そんな、ニュースだった
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
アナウンサー
父
父
今度は父がアナウンサーを遮った
母
颯真
僕にはとても、現実味がなくて
他人事のように言った
母
颯真
母
母
父
急かす母を父が宥める
颯真
ご飯を食べおわった僕は
歯磨きをして、バックを持つ
そのまま玄関に向かって、靴を履いた
颯真
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