いじめの呪い　１

佐倉井瀬奈は、いじめられている。 きっかけは、誤解からだった。

ある日の放課後、佐倉井瀬奈、初原真理愛、 小泉天音、上原百花、大黒陽子が、 教室の中で話をしていた。

天音は、瀬奈の小学生からの友達だ。

真理愛は、クラスの女子の中で、リーダー格の女の子だ。

百花と陽子も、瀬奈の友達だったが、今は 真理愛の方に親しくなっている。

百花が反抗してくる。瀬奈は、それに苛ついた。

天音が、瀬奈と百花に割り込んだ。

百花が瀬奈をにらみつける。

瀬奈は百花が教室から出ていったのを呆然と見つめ、 心の中で深く反省した。

陽子が瀬奈をぎらりとした目で見る。

真理愛と陽子が瀬奈をにらんだ。

そして、真理愛がにっこり笑って言った。

そう言うと、真理愛と陽子が教室を出ていった。

真理愛のポニーテールの髪が強く揺れるほど、 一刻も早くここを出ていきたいことを 瀬奈は察した。

教室には、瀬奈と天音しかいない。

瀬奈の肩の上に、天音が手をぽんとのせる。

２人は、カバンを肩にかけて、教室を出ていった。

それから毎日、真理愛、百花、陽子から いじめを受けるようになった。