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琴葉
鼻歌を刻みながら戸を開ける。
戸の中から靴を取り出し履く。
藍
藍
駄目だ。
迷惑するだけだ。
恨まれるだけだから。
琴葉
藍
藍
琴葉
藍
琴葉
藍
ぼろぼろな靴を言っているのだろう。
靴底は外れ、文字が書かれている。
琴葉
琴葉
藍
藍
藍
琴葉
藍
琴葉
他愛もない話をするのは何年ぶりだろうか。
夢にもない話だ。
香織
藍
香織
藍
カッターを取り出し頬に何度か刃を走らせた。
痛さに耐えるよう唇を噛み締めていた。
香織
香織
藍
琴葉
藍
吃驚して尻もちをついてしまった。
琴葉
藍
琴葉
藍
琴葉の目は。
僕しか移していない虚ろな目だった。
琴葉
藍の目は。
生気を失って、私だけを見ている目だった。
___嗚呼 、可愛い 。__