テラーノベル
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ーー腕を掴まれた瞬間、全身が凍りついた
夕暮れの道端。 レンが私を強く抱きしめる。息ができない。
ミカ
レン
ミカ
胸が圧迫されて呼吸が乱れ、目の前が霞んでいく
ミカ
レン
必死の声が耳に突き刺さる。でもそれは優しさじゃなく、逃げ場をふさぐ鎖だった
その時、通りを歩いていた人々の視線が集まった
通行人A
通行人B
通行人C
ざわざわと人の声が広がる。
ミカ
レン
通行人B
通行人A
通行人C
混乱したように頭を抱え、叫ぶ
レン
次の瞬間レンは暗い路地へ走り去っていった。
ミカ
通行人C
通行人B
通行人A
視界が揺れ、心臓が破裂しそうに脈打つ。私はただ、遠ざかる足音を唖然と聞いていた