記憶の先輩【続編決定】

▲この物語は短編です 又、李奈様の企画の物語でもあります。 ご了承ください。 (唐突注意)

＿＿春島奈乃 ＿＿山水高校２年A組 ＿＿出席番号１９番 ＿＿９月２０日産まれ

１３才の頃から 病を患う。

彼女は、人から存在を忘れられる。

全校生徒から忘れられ、親からも忘れられ……

学校にいっても 名前を呼ばれない 友達もいない クラスメイトも知らない テストだって受けられない

存在を忘れられているから。

俺は分かってあげられない。 それでも……。

俺は。彼女の事を……

人は大切な人がいなくなったとき、その人の大切さがわかる。

俺は……。 春島先輩が見えなくなってきた。

声も姿もここにあるはずなのに。

どうしてわすれていくんだよ……

彼女を覚えていられるのは俺だけなのに。

彼女を笑顔でいさせられるのは俺だけなのに……

なんで……

春島奈乃の姿も声も。 それ以上見えなかった。聞こえなかった。

俺は……。

俺はそれ以降 なにも思い出せなくなった。 だけど。 春島という名前を聞くと…… どこか懐かしいような。 苦い感じがした。

終わりになります。 どうでしたでしょうか？ 良かったら感想や誤字脱字や表現等のアドバイスをくれると嬉しいです

それでは。