テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
すみません、安定に長いので
ここは短めで
今回はprakクライマックス
昨日の出来事を親分に話すと
『明日1日休暇にするから好きなとこ行ってきなさい』と言われた
『君ならpr君を戻せるよ』
その言葉を胸に俺はpーのすけを現世に誘った
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まるで子供の頃のような掛け合いをしながら俺はある物を探してた
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見つけたとあるキャラクターのキーホルダーを2個pーのすけに差し出した
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恐竜をモチーフとしたそのキャラの黄色と緑の2つを差し出すと
Pーのすけは素直に受け取ってくれた
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ふっと微笑んだその表情はかなり大人っぽく俺でもドキってしてしまう程かっこよく見えた
子供の頃はいつもぎゃーぎゃー言い合ってはバカ笑いばかりしていたから
ただ1度だけその微笑みを俺にしてくれたことがある
子供ながらにかっこよくて妙なドキドキを覚えた事は
決して忘れられない大事な思い出
そんな過去に浸っている俺みたいに
pーのすけもそのキーホルダーをじぃっと見つめていた
ak
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ak
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その“大事”の意味がどう言うものなのか正直わからない
子供の頃のpーのすけが大事に思ってたかどうかは本人しか知らないから
けど今pーのすけはそれを大事かも、と言ってくれた
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ついぽつりと出てしまった本音にpーのすけは少し不思議そうな顔をした
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零れてしまいそうな涙を堪え手を差し出すと
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そう言いながらも握ってくれた
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不安と期待が混じる気持ちのまま
意を決した俺はあのキャンプ場へ向かった
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不安そうなpーのすけの顔
本当は俺も怖くてしょうがない
けど親分に言われた
『第3神化まで入るとなかなか難しい』
『あの子達みたいに簡単には行かない』
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大丈夫、と自分に言い聞かせ手を差し伸べると
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頷いたpーのすけはその手を強く握ってくれた
手を繋いで歩いて数分
pーのすけは不思議そうに聞いてきた
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緊張した面持ちで頷くpーのすけに、俺は笑顔で口を開いた
キャンプ場に着くなり俺達は親の手伝いそっちのけで2人で探索に出かけた
このキャンプ場はうちの家族がよく来ているところで
pーのすけの家族が来るのは初めてだったから
色々見せたくてとにかくpーのすけを連れ回した
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頑張って取ろうとするもかなり高くにいた為カブトは取れなかった
その時のpーのすけの顔があまりに残念そうだったから
俺が元気になる取っておきの場所に行こうと提案した
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またしても残念そうな顔をするので、俺は名案を思い付いた
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こうして今から向かう目的地まで2人手を繋いで走った
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ak
あえてそのワードを選んだ
pーのすけが懐かしみを含んだ言い方に聞こえたのもそうだけど
そう言ったらpーのすけがどんな反応をするのかも気になった
すると君は『うん』とちっちゃく答えてくれた
その意味を深堀する気はない
今はそれだけでいいんだよ
pr
橋を目の前にした瞬間
pーのすけは足を止めた
pr
本能が、この橋を渡ったらいけないと言ってる気がした
橋の上に立つ恐怖と、渡りきれない不安
憎悪にも似たそれが、俺の顔に汗を垂らし足をガクガクと震わせる
pr
まるで見えない壁に前から押されてる様な感覚
足が鉛の様に重くて動けない
『トラウマ』とはまた違った感情が
ここを歩いてはいけないと言ってる
もしここを歩いたら俺は
pr
ak
漏れだしそうになった言葉をakが遮る
強ばっていた身体が自然と解けていくのは
今akが俺を抱きしめてくれたから
その壮大な安心感が俺の緊張をゆっくり溶かしていく
抜け殻の様に脱力した俺の身体を
壊れないようにakが優しく包んで
耳元でぽつりと呟いた
ak
首に埋められたakの顔
触れられたakの頬が濡れているのが伝わる
その言葉に込められた意味が
思い出せないなりにも悟ってしまった
pr
自然と自分の頬を濡らしたその雫の意味
それはここが俺の
墓場であると言うことだ
『出来るだけ顔を伏せて?』
pーのすけをおんぶして橋を見ないように指示すると
俺の首に手を回し背中に顔を伏せてくれた
なるべく急いで橋を飛び越え
思い出が詰まった場所で彼を下ろした
ak
恐る恐る上を見たpーのすけは
その景色に目を見開いて驚いた表情をした
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笑顔こそなかったものの当時と同じ反応をしたpーのすけに
座って見ようよ、と提案すると彼は素直に受け入れてくれた
ak
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俺の気持ちがちくりと動く
そうなってくれるのは嬉しいのか
それとも悲しいのか
今の俺にはわからなくなっていた
俺は夜行くのを反対した
けど彼は行きたいと言った
夜が綺麗と発言してしまった自分のせいもあって
彼の願いに承諾した
これが悪夢の始まりだとは知らずに
危ないからダメだともっと強く言っていれば
こんな事にはならなかったのに
ak
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ak
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ぎゅっと目を瞑ったpr君の頬に
俺はちゅっと軽いキスをした
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びっくりしたpーのすけが目を真ん丸にして俺を見る
ak
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ak
ak
それはキャンプに行く数日前の学校での出来事
小学生もぶお
小学生もぶお
数人の友達と遊んでてpーのすけが負けた
pr
小学生もぶお
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そう言いかけたpーのすけはちらっと俺を見た
pr
小学生もぶお
するとpーのすけが俺の前で膝まづいた
pr
俺と目が合いふっと微笑んだその瞬間、俺の心臓がどきりと跳ねた
小学生もぶお
pr
そう言いながらわちゃわちゃ笑い合う傍で
俺の鼓動は妙な高鳴りを覚えた
ドキドキと早まる心拍が
今まで見て見ぬふりをしていた事実を決定づけた
俺はpーのすけのこと………
ak
ak
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ak
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ak
へへっと苦笑いするakの表情が次第に曇っていく
俺はポッケにいれたあのキーホルダーをぎゅっと握ると
金属の冷たさと共に何か別の感情が脳を刺激する
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ak
pr
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ak
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ak
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もうすぐ完成するパズル
残されたピースを求めて俺達は橋へと向かった
橋に到着するとpーのすけの顔は青ざめていた
冷や汗を垂らし足をガクガクと震わせている
ak
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ふぅ、と息を吐いたpーのすけが口を開く
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ak
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ak
ak
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事実を決定づけるその言葉が辛く
無情にも涙が零れる
彼に見せないよう俯き
俺は首を大きく横に振った
ak
ak
ak
ak
pーのすけにしがみつきぼろぼろと泣く俺の頭を
彼は優しく撫でて俺に言った
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ak
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ak
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ak
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そう言うとpーのすけは俺から離れ
決意を固めた様に一目散に橋を走り始めた
渡りきると振り返りポッケからあのキーホルダーを手に持って
こっちに向かって走って来たと思ったら
渡りきったぐらいの所で彼の身体は横に飛ばされ
崖から下の川へと転落して行った
ak
驚いてしまった為少し出遅れてしまった
俺は慌ててpーのすけに目掛けて飛び手を伸ばすも
pr
ak
彼の叫び声で身体が止まってしまったと同時に
ぼちゃん、と水に落ちる音が響いた
既にシニガミなのだからもう4ぬ事は無い
飛べるのだから必ず助かる
そんなのは頭に全くなくなってて
気が付けば無我夢中で叫んでた
ak
項垂れ泣き崩れてもう前が見えない程泣いた
足下に落とされたキーホルダーを手に取って
嗚咽混じりに泣いていると
何か暖かいものに包まれた
ak
気が付けば俺はいつの間にか戻って来ていたpーのすけの腕の中にいた
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ak
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霞む視界の奥ではpーのすけの背中から綺麗な羽が生えていた
ak
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ak
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その時気が付いた
自分がNGワードを叫んでいた事に
ak
恐る恐る聞くと、彼はあの微笑みをして頷いてくれた
pr
ak
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ak
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怯える様子のない彼を見て
涙が止まらなかった
ak
ak
子供のようにわんわん泣く俺に
pーのすけは微笑み涙を流しながら俺を抱きしめ言葉をくれた
『ありがとう』
満点の星空の下俺達は手を繋いで寝転んだ
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そう言って出したのはあのキーホルダー
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ak
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次の言葉を言おうとした時akが俺の胸にぎゅっとしがみついた
ak
辛そうなakの頭を撫でながら俺は続けた
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ak
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ak
ak
ガチめに睨むakにきょとんとするも、何だかakらしくて笑ってしまうとakも一緒に笑ってくれた
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ak
にこりと笑ってくれた君のその顔が
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もう離れ離れにならん様に
それを誓うように
俺達はゆっくりキスをした
コメント
11件
あぁ ぷりっつさんが思い出してくれたぁ 良かったよぉ
最高でした!!!!prak!幸せでいてくれえぇぇぇ!