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遅くなってすみません

ちょっと予定が立て込んでまして

もうそろこの話もおしまいですね

あまり♡が貰えなかったのは残念ですが

もう少しなのでお付き合いください

6人が羽が生えたその日の夜

うとうととしていたらカタンと物音がして目が覚めた

tg

kty…………?

kty

あ、ごめん、起こしちゃった?

tg

大丈夫、それよりktyこそ大丈夫?

tg

目の下に隈出来てるよ?

kty

大丈夫、いつもの事だから

kty

それよりtg、明日どっか連れてってくれるんでしょ?

tg

うん

kty

ならしっかり寝ないと!

kty

沢山寝て、元気に僕を案内してよ!

tg

ktyも…………

kty

大丈夫、tgが寝るまで側にいるから

ゆっくり頭を撫でられて

寝たくないのに瞼が段々と重くなる

ktyのトラウマは『寝ること』だ

だからこうして出来る限り寝ないようにしているんだ

シニガミだって一応生き物

寝ないと疲れは増してしまう

ktyの方が辛いはずなのに

いつもこうして俺の心配ばかりする

kty

おやすみ

今も昔もどこまでも優しいktyの笑顔を見ながら静かに瞼を閉じた

tg

よっと

kty

ただいまー!

tg

えっ!?

俺の子供の頃の部屋に来るなりktyはそういった

kty

あぁごめん、こう言う部屋に来たの久しぶりだったからつい、えへへ

そう言ってktyは照れ笑いをした

そのひさしぶり、の意味はどういう事なのか聞こうと思ったら

kty

ところでここは誰の部屋なの?

と聞かれてしまったので

tg

俺の子供の頃の部屋

聞けなかった

kty

へぇ、可愛い部屋だね!

tg

ktyも来たことあるよ!何なら泊まった事あるし!

kty

だよね!なんか懐かしいなって思ったんだ

kty性格上、嘘は言ってないと思うけど

本心かどうかもわからないな

tg

kty、見て欲しいのがあるんだ

kty

なになに?

そう言って俺が机の引き出しから出したのは

昔ktyから貰った手術成功を報告した手紙

kty

字汚っ!!

tg

これktyが送ってくれたんだよ

kty

えっ!?僕がぁ!?

kty

僕こんな字汚かったっけなぁ?

そう、それは当時の俺も思った

お世辞でも綺麗とは言えない字で

手紙にはでっかく『せいこう』と鉛筆で書かれていて

tg

俺も不思議には思ったんだけど名前も書いてあるし、字の癖がktyなんだよなぁ

kty

え?そんなんわかるの?

tg

わかるよ!!

小さい頃から文章や漫画が好きで字には慣れ親しんでいた

ある時見たktyのノートに書いてあった字は流れるように綺麗だったことをよく覚えている

tg

何か、分からないかな?

何かのきっかけにならないかと思い

その手紙をktyに渡すと受け取り、指で字をなぞった

kty

う~ん…………

kty

左手で書いた割には頑張ったんじゃない?

tg

えっ!?

kty

ん?

左手で書いた…………何で?

もしかしたらこれださらっと言っているから

本人には思い出したと言う感覚がないのかもしれない

ここで追及しても良くない気がする

tg

じゃ100点だね!

kty

本当!?やったー!

あっけらかんと答えるktyが微笑ましいと思いながらも

俺は返してもらった手紙と大事な物を持って

tg

よし、準備OK

kty

僕もOKです!

tg

行こう

kty

うん!どこへ?

tg

いいから

俺はktyと手を繋ぎ前を向いた

行く前から嫌な予感がしてたけど

遠くから目的地に近づくと俺の動悸は早くなって行った

緊張ではないこのドキドキは

tg

(やっぱり、『トラウマ』だ)

行きたい気持ちはあるのに

どんどんスピードを落としていく俺の様子がおかしいと

流石のktyでも気付いたようだ

kty

tg、大丈夫?顔色悪いよ?

tg

大丈夫、ちょっとだけ待って

kty

いいよ、ゆっくりで!

tg

ありがとう

はぁっと深呼吸して気持ちを落ち着かせる

現世では行けなかったここにどうしても行きたいのに

訳のわからない恐怖に襲われ足が竦む自分に困惑する

ここはktyが書いてくれた便箋に記されていた病院

廃業になってしまったので現世では行けなかった所

tg

(こんな時助けてくれるのは)

tg

(いつも君だった)

ポッケにしまった手紙と大事なものをぎゅっと握り正常を取り戻そうとすると

kty

tg、ちょっとごめんね

kty

よいしょっと!!

tg

わぁっ!!

急に男らしい顔をしたktyはひょいっと俺を姫抱きした

tg

k、ktyっ!?

kty

tgの『トラウマ』って病院なんだね

tg

えっ…………

kty

でもtgはこの中に行きたい

tg

…………うん

kty

なら僕が全力でサポートする、しっかり捕まって

kty

でももし僕が見てtgがダメそうだったら1回外に出るよ

tg

でもkty

kty

tg、聞いて?

kty

僕は今まで何人かとペア組んで来たけど

kty

tgが1番大事なんだよ

kty

恐らくここに来たのは僕とtgにとって大事な場所なんだと思う

kty

だけど、隣でtgが本当に辛そうな姿をずっとは見てられない

kty

僕の我儘を受け入れて欲しい

tg

kty…………わかった、ありがとう

kty

こちらこそ、ありがとう

kty

出来るだけ見ないように、しっかり僕に捕まって

kty

行くよ?

tg

うん

握りしめた物のおかげで不思議と少し楽になってたのは事実

だけどそれ以上に気持ちが跳ねてしまったのは

いつもポンコツなのにいざって言う時男らしくなる

この人の優しさに触れてしまったから

tg

(ずるいなぁ…………)

そう思いながらも彼の胸に顔を埋めると

彼は病院の中へと入っていった

kty

tg、着いたよ

『着いた』という言葉に少し疑問を持ちながらも

ゆっくり目を開くとそこはとある病室だった

tg

ここ、は?

kty

わからない、けど自然とここに足が向いたんだ

よく見ればここには沢山の管と普通の病室では無さそうな過剰なベッドがある

それを目の当たりにした瞬間『トラウマ』とは違う何かが背筋をぞくりとさせた

tg

kty、ちょっと降ろして?

kty

大丈夫?

強い眼差しと共に頷く俺に

ktyは少し心配そうな顔をしながらも降ろしてくれた

tg

ごめん、ちょっと待ってて

『?』を頭に浮かべたような顔をするktyを残し

俺は走って病室を出て階段へ向かった

そこに書かれていたのは階名と

ここの病棟名

tg

やっぱり……………なんで?

その文字を見て俺は訳が分からなくなり

俺は涙を堪えながらktyの元へ走っていった

kty

tg!?どうしたの?何で泣いてるの?

kty

身体大丈夫?1回外出ようか!

優しく気遣うktyの言葉を無視するかのように

俺はktyにしがみつき泣き崩れた

tg

何でっ!?なんでっ、どうしてっ、

tg

成功したってっ!言ったじゃんっっ!

するとktyは俺を安心させるかのように

ゆっくり優しく包み込んでくれた

kty

tg、正直に言ってね

kty

ここは、ホスピスだね?

tg

なんっでっ、

tg

助かったんじゃないのっ!?

tg

成功したんじゃないのっ!?

tg

元気になったんじゃっ、

kty

tg

泣いて問い詰める俺に同様する様子もなく

ktyは穏やかな声で俺を呼んだ

kty

さっきね、ベッドを触ったんだ

kty

そしてね、寝てる僕がいたんだ

tg

……………え?

kty

その時この場所がどういうとこかわかったんだ

kty

その後tgが戻ってきたからわからないけど

kty

もしかしたらtgにも見えるかもしれない

kty

もしtgの体調さえ大丈夫なら

kty

一緒に、触ってくれない?

ふとktyを見ると

事実を受け止めるのが怖いのか

表情は固く少し震えていた

その手をぎゅっと握ると

不思議と俺の『トラウマ』も少し落ち着き

一瞬目を丸くしたその顔はにこりと微笑んだ

tg

もちろんだよ、俺に見れるか分からないけど

tg

見えなくても、この手は絶対離さない

kty

ありがとう

tg

それとこれ、持ってて

差し出したブタのマスコットが付いたピンクのヘアゴムに

ktyは涙を浮かべるも不思議そうな顔をした

kty

え、待って、何でっ、泣くの僕っ、

kty

わからない、なのにっ、何で

tg

kty、落ち着いて?

tg

いずれわかると思うから

tg

俺の宝物、大事に持ってて

kty

わ、わかった

受け取ったktyを確認してベッドに触れる

するとまるで映画の回想シーンの様に

周りはぱぁっと明るくなった

そしてベッドには横になるktyの姿が薄ら見えた

『kty』

ベッドの横でそう話しかけるのは

ktyのお母さんだった

でもその言葉にktyは何も反応していなかった

それが当たり前かのようにお母さんは話を続けた

『あなたももう16歳になるのね』

『高校はどんなとこ行ったのかしら』

『あなたの事だからtg君と同じとこ行くって聞かないんでしょうね』

『tg君に、会いたい?』

『手術成功した時真っ先にtg君に会いたいって言ってたもんね』

『でもあなたの事だからこんな姿じゃ嫌だって言いそうよね』

そう言ったお母さんは静かに涙を流した

『tg君が来たら、目覚ましてくれるかしら』

すると寝ているktyの目から1粒の涙が零れた

それを見たお母さんはゆっくり頷き微笑んで言った

『行ってらっしゃい』

気が付くとベッドにうっつぷしていた

はっと身体を起こすと両目からぼろぼろと涙が零れている事に気付く

tg

kty…………

見ればktyは俯いて呟いた

kty

僕の身体がっ、弱いから、

kty

だからっ、いけないんだっ、

tg

kty?

kty

せっかく成功したのにっ!!

kty

ごめんねtgっ!!会いに行くって言ったのにっ!!

kty

約束したのに僕はっ!!

珍しく取り乱すktyに驚きを隠せないものの

俺は大事なものを持っているその手をゆっくり握った

tg

思い、出したの?

kty

手術は成功したのは本当

kty

でもその時の出血量が多くて輸血をしたんだ

kty

後遺症からか僕の右半身は痺れてたんだ

tg

だから手紙を左手で

kty

そう、その血が僕の身体を蝕んだ

kty

免疫力が落ちてる僕にその血は拒絶反応を起こして

kty

成功して1週間後、僕は呼吸困難に陥った

tg

……………え?

kty

輸血は敏感な物だからする前に沢山チェックしなきゃいけない

kty

でも緊急事態だったからそれを怠った

tg

そんなっ…………!

kty

その後緊急手術が行われたけど

kty

脳に出来た血栓を見落とされて

kty

僕は脳4状態になった

tg

それって病院のっ!!

kty

そう、だからここは廃病院になったんだよ

kty

でも不思議なことにね

kty

脳は働いてないのに

kty

ずっとtgの夢を見てたんだよ

kty

tgが笑って、喜んで、たまに怒って

kty

最後に泣きながら、でも笑って言ってくれた

kty

『絶対に会いに来るから、忘れないで』

tg

ktyぁっ

kty

今まで忘れてたかもだけど

kty

全て思い出した

kty

tg、こんな形でも

kty

会いに来てくれて、ありがとう

涙に濡れるktyの背中には

ピンクと青のグラデーションの羽が

光輝きながら生まれた

俺の背中にも生えたのだろう

ktyは『綺麗だよ』って言いながら

俺を抱きしめてくれた

tg

信じて待ってくれて、ありがとう

kty

こちらこそ、未練人になるまで思ってくれてありがとう

kty

それと、これも

そう言ってktyが差し出したのは

あの日ktyがくれた、俺の『宝物』

kty

懐かしいなぁ

tg

ずっとktyがつけてたヘアゴムだもんね

kty

そう、このブタさんが可愛くてめっちゃお母さんにおねだりしたの覚えてる

kty

持っててくれたんだね

tg

当たり前じゃん

tg

返す約束してたもん!

kty

ありがとう、全てにおいて感謝してる

tg

こちらこそありがと

tg

帰ろ、俺達の場所へ

kty

そうだね、帰ろうか

『これからはずっと一緒だよ』

どちらともなく出た言葉を胸に

俺達は自分の居場所へ帰還した

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