この作品はいかがでしたか?
682
この作品はいかがでしたか?
682
⚠️注意事項⚠️
太平洋戦争とその終戦に関わる描写があります。 戦争や犯罪、特定の政治や思想を支持するものではありません。
R18/BL ナチ日帝、アメ日帝
〜もう一度タップ/スクロールすると物語が始まります〜
焦土と化した街に 薄暗い雨が降る。
アメリカは俺を焼き尽くし、 ソヴィエトは地面に伏す俺の首を締め とどめを刺そうとしている。 もはや勝ち筋は無くなった。
あれほど「進め一億火の玉だ」などと豪語していたというのに、 今となっては抗う気力さえもない。
そんな中、 不思議なことに、俺の脳裏をよぎるのは かつて恋い慕った男のことばかりだった。
JE
USA
言い返す力もない。反論したところで待ち受ける結果は変わりやしない。
確実に酸素が回らなくなっていく。 脳の詰まる感覚とともに、意識が次第に薄れていく。 ……もう長くはもたない。
JE
終わりだ、終わったのだ。
JE
逝きたい。早く会いたい。
弥陀のみもとで待つ彼に──
N@ZI
JE
初めて会った時、 彼は私を「二等種」と呼んだ。
この言い回しは、彼特有の人種的価値観によるものらしい。
だが私は、それに怒るよりも 息を呑む方が先に来たのである。
彫刻のような横顔に、透き通った碧眼。 西洋人の顔はどれも美しいなどと思っていたが……彼は別格だった。
人を…それも会って日の浅い相手をまじまじと見つめるなど失礼な事をしたと思うが、俺はこの男から目を離すことができなかった。 それほどまでに、彼は美しかったのだ。
(彼には失礼かもしれないが) このとき俺は、人種や性別を超越した美を理解したのである。
N@ZI
JE
初めて名前を呼ばれたのは、 彼が俺に潜水艦を贈ってくれた時だった。
N@ZI
N@ZI
JE
N@ZI
JE
どこか冷徹な雰囲気をまとう彼が、 私に初めて微笑んだ。
その笑みはどこか幼くて、雪解けとともに顔を見せる健気な花のようだった。
JE
なんという技術力だろう。
俺はその頑強さに俺は舌を巻いた。 要所に見られる高度な技術には ただ圧巻されるばかり。
同じ時代に、こんな優れたものを生み出しているだなんて。
JE
美しい人から作られる物もまた、 同様に美しいのだ!
JE
……結局のところ、俺はこの技術力をものにできなかった。
彼の期待に応えられなかった…… 俺の唯一の心残りだ。
早くもあれから数年後だ。
大東亜戦争。 紛うことなき世界大戦。 共に勝つか共に死ぬかの紐帯も、 来るところまで来てしまった。
俺達の関係に変化が訪れたのはちょうど、 春の陽気が顔を出し始めた頃だった。
N@ZI
JE
彼は突如、俺を押し倒して言った。
真剣な面持ち。 あの美しい瞳はもはや虚無の果てにある。
その瞬間…… 俺はもう二度と、彼の目に輝きが戻ることはないのだと悟った。
なんと悲しいことか。 新たな生命の芽吹く季節だと言うのに、 私達を待ち構えるのは 干からびた終焉なのだ。
N@ZI
JE
途端、ナチス先輩は俺の軍服の釦に手をかけた。 着ているものを全て剥がされ、 俺は生まれた時の姿になる。
JE
N@ZI
JE
恥じる隙も与えず、俺の口内を犯していく。長い舌で絡められ、歯型をなぞられる。 その間も、彼は俺の胸に優しく触れている。
薄らと目を開けばあの見目麗しい顔が目の前にあり、俺は背中の芯がぞくぞくと悦びに震える感覚がした。
N@ZI
JE
N@ZI
JE
N@ZI
恥ずかしい音が下から聞こえてくる。 その度に俺は女のような声で喘ぐ。
普段なら考えられないことだったが、 彼との行為は不思議と嫌ではなく…… むしろ俺の心を包み、満たすものだった。
N@ZI
JE
N@ZI
ナチス先輩は肩に乗せた俺の脚を優しく撫でたあと、そっとベッドに下ろす。
N@ZI
JE
俺は堪らず腕を首に回して抱きしめる。 そして、そのまま彼の脚の上に乗った。
JE
奥の方まで入るのが分かった。 まだ動いていないのに、大きなそれは確実に俺の中をこじ開けようとしている。
JE
N@ZI
JE
N@ZI
JE
視界が上下に揺れ、その度に限界まで突かれる。 優しく労る動きなのに、凶暴なそれは俺の身体の奥をいやらしく責め立てている。
JE
N@ZI
JE
上手く言葉を出せず、俺は頷くことしか出来ない。しかし、彼は俺の態度に満足していないようだった。
N@ZI
耳元の嬌声を聞いていれば分かるくせに、 なんて意地の悪い人だろう? それなのに俺は、彼の言動一つ一つに虜になっていた。
JE
N@ZI
JE
N@ZI
…彼の最期の願いがこれなのだとしたら。 何と離れ難いことか。
着実に追い込まれる戦況。 次会う機会などなく…もしあるとすれば此岸以外のどこかなのだ…… そう思うと、たまらなく恋しくなった。
JE
N@ZI
俺が思わず声を漏らすと、 今まで余裕そうな素振りだった彼の動きが速まった。
JE
N@ZI
JE
N@ZI
限界に達し、普段とは違う… 下が締まるような感覚がした。
N@ZI
JE
N@ZI
JE
N@ZI
N@ZI
彼の身体がぶる、と震えたのが分かった。
その瞬間、中がじんわりと熱くなっていく。
腰に支えられた手に自分の手を重ねる。
そのまま暫く見つめ合ったあと、 どちらからともなく接吻をした。
JE
どうやら俺は目が覚めたようだ。
…長い夢を見ていた気がする。 凄く心地の良い……あたたかな夢だ。
JE
いや待てよ。目が覚めた? 死んだのではなく?
JE
寝ぼけ眼を擦り、慌てて身構える。 一体何が起きている?
先程まで、 あのアカに首を絞められていたはずだ。 息ができなくなって死んだはずなのに。
俺は慌てて周囲に視界を回す。
JE
……暗く電気も通らない部屋。 塗装の剥がれかけた床と壁。 鉄格子の先からさす僅かな光だけが頼りで、まるで監獄のようだ。
JE
自分の四肢を見る。手を握っては開いてを繰り返してみる。 怪我は酷いが、無事らしい。 頬をつねってみる。 ……本当に、死んではいないようだ。
JE
俺は俘虜になったのだろう。 ああ、なんと屈辱的なことか。
JE
さて、どうしたものか。 ……いや、悩むまでも無い。
JE
刀も銃もない。当然か。 ならば少し苦しむが……
俺は深呼吸の後に口を開け、 舌を噛まんと構える。
何、死ぬ程の痛みは何度も経験した。 全ての苦痛は想定の内。 今更 恐れることも無いだろう。
?
**続く**
コメント
4件
好きです(突然の告白) 凄く、好きです 天才ですか?? 天才ですね フォロー失礼します