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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

アストレス

リサ、その星の名前は?

リサ

この星の名前は、水星、水の魔法から作り出した私だけのオリジナルです

アストレス

いいじゃないか。その感性を大切にね

リサ

はい。

リサ

師匠にはまだまだ敵いませんが

アストレス

そんなことはない。僕よりも遥かに成長が早いとても良いことだと思うよ

リサ

ありがとうございます。師匠

夜空に浮かぶ星空を眺めながら、僕たちは、村に出ることにした。

すると

老人

ほら、今日も綺麗な星が一つ増えているよ

子供

どれが増えたかわからないくらいあるよ、おじいちゃん

老人

そのうちわかるさ

雨に濡れた泥道を、僕たちはゆっくりと歩きながら村を後にした。

村を出てから数日が過ぎた。草の仄かな香りが、蜂を惹きつける甘い花の匂いと共に、そよ風に乗って漂ってくる

肌で感じるのは香りだけではない。

太陽がこちらに向かって挨拶をするかのように、柔らかな温もりを届けてくれている。

ふと、

草原の中で何かが素早く動くのを目にした。

アストレス

なんだ?

リサ

なんでしょうか?

草の中から飛び出してきたのは、黒い毛に覆われた、緑色の瞳を持つ猫だった。

猫 精霊

ニャア〜

リサの足元に勢いよく飛び込んできたその猫に驚いたリサは、思わず草の絨毯に転がり込んだ。

アストレス

おっと、精霊か?

リサ

この猫は精霊なんですか?

リサは猫をぬいぐるみのように抱きしめ、目を輝かせている。

世の中には人を襲う精霊もいるが、この精霊には悪意が感じられない。

精霊とは、この世界においては魔力を自ら生み出せる存在を指す。

一般的には妖精とも思われがちだが、精霊とは別格だ。

リサ

可愛い

リサは無邪気に笑う。

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