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とっても素敵なお話でした!こういう物語って書きにくいのに凄いですねッ!読む人の心を掴むような素晴らしいお話でした☺️「感動する」というのは人の感情のなかで一番とらえにくい感情です。それがきちんと、とらえられていて作品の良さがさらに滲み出ていました。素晴らしい作品ありがとうございます。
余命1週間の君
僕の可愛い彼女で
僕の世界で1番愛している人で
僕が人生で1番愛を伝える人。
そんな君はあとたったの1週間で この世から消えてしまう。
君の寿命のことを知ったのは つい最近の出来事。
黄くんによると余命宣告されたのは 2年ほど前だったらしい。
あと1週間の余命になるまで 教えてくれなかったということは きっと僕は君に相応しい彼氏には なれてなかったのだろう。
よく思い返してみたら、 僕は君のことを よく泣かしてしまったし、 よく怒らせてしまったし、 悲しませてしまっていたな、、。
僕達は付き合ってもう4年になるから 怒らせてしまうことも、悲しませる ことも、少なからずあると思う
でも、ちょっとした積み重ねが 君にとって僕を信用出来なくなった。 ということに繋がっていたのだろう。
ねぇ、黄くん。
僕は君のことをちゃんと 幸せに出来ていましたか?
僕のことを彼氏だと胸を張って言える 存在になれていましたか?
伝わっていなかったかもしれないけど 僕は君のことを世界で1番 愛しています。
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あと何回君に好きを伝えられるかな?
あと何回君の笑顔が見れるのかな?
すべてのことに”最期”とつく 君と僕の生活に 僕は耐えられるだろうか?
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大好きな君の声が聞こえる
普段なら大急ぎで玄関まで行くけれど 情けない泣き顔を見せる わけにいかないから必死に涙を拭う
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不思議そうな顔をした君が僕のことを 見つめる
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心配してくれている君の顔が ものすごく愛おしく感じて
涙が目に溜まっていく
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やっぱり君は凄いなぁ
君とならどんなことでも乗り越えて いけそうだ
”死” これ以上に残酷なことってないと思う
でも君だからこそ ここまでに受け入れることができたの だろう。
やっぱり僕は君のことが 世界で1番大好きだ。
僕達は残された1週間で いろいろなことをした
余命のことなんて忘れて 思いっきり楽しんだ。 だから一瞬で時が流れていき、 ついに残りあと3日となった。
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君の笑顔が夕日に照らされ きれいに輝いている
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僕達は3日を旅行に使うことにした。
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子供みたいにはしゃぐ君。
他の人からみたらあと2日で この世からいなくなってしまうなんて 考えもしないだろう。
そんなことを考えていたら 泣きそうになってしまった。
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そう言って僕の手をつかむ君の手は 震えている気がした
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あれからご飯を食べ終えて 海にまたやってきた
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それからしばらく無言の時間が 続いた
何を話そうかと思っていたら 君が口を開いた
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君は僕のためにわざわざ こわくないって言ってくれていたんだ
僕は君の彼氏なのに君に励まして もらってばかりだな
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思っていたより僕のことを 想っていくれていたんだ と知って嬉しくなる
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君以外の人と幸せになれるはずがない
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この後もしばらく話して ホテルに戻った。
あれから2日後黄くんが この世を去った
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君があの夜に「僕のこと忘れさ、、」 と言っていたがそんなことできるはずもない
それに君以上に大切な人なんて できないからさ もう少しだけ君の彼氏でいて いいかな?
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ふと君の声が聞こえた気がした。
久しぶりに声を聞いて さらに涙があふれた
ねぇ、黄くん
君がきっとギリギリまで 余命のこと教えてくれなかったのはさ 君の優しさだったんだね
きっと僕がおかしくなってしまうから 気をつかってくれたのだろう
やっぱり僕は君の彼氏でありたい
もし可能ならさ 僕が君のところへ行くまでさ 君のとなりを僕の特等席として とっていてほしいな。
僕は君と出会えて、 君の隣にいて本当に幸せだったよ
改めて、僕の彼女になってくれて、 僕に幸せをくれて 本当にありがとう
END