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高峰理人
高峰理人
長くまっすぐに伸びる廊下を、高峰理人が歩いていく
その数歩後ろ、足音を忍ばせるようについていく
ふと、高峰が後ろを振り返る
高峰理人
柊 朔弥
そう軽く笑いながら問いかけてくるが、何も言わずただついていく
高峰理人
肩をすくめてまた前を向いた
高峰理人
高峰理人
扉の前で立ち止まり、ノブに手をかけると、ゆっくりと開いた
中には、陽の光がよく差し込む落ち着いた色合いの部屋
ベッドとデスク、タンスに小さな本棚
ふわりと香るのは洗剤と木の香り。
高峰理人
高峰理人
何も言わず、ただ立ち尽くす
あまりにも整いすぎた部屋に、足を踏み入れていいのかすらわからない
高峰は構わず、棚やベッド、ライトのスイッチなんかを指しながら部屋の使い方をざっと説明する
高峰理人
高峰理人
高峰理人
肩越しに振り返って様子を見たあと、彼は笑って言った
高峰理人
高峰理人
高峰理人
そう言って、部屋の斜め向かいの扉を指差した
高峰理人
高峰理人
柊 朔弥
しばらく黙っていたが、少しだけ顔を上げる
高峰理人
高峰理人
ゆっくりと目を伏せるようにうなずいた
高峰理人
高峰は洗面台へ歩き、並んだボトルを指差す
高峰理人
高峰理人
高峰理人
高峰理人
また、小さくうなずく
高峰理人
高峰理人
そう言って、扉のノブに手をかけた
高峰理人
高峰理人
そうして静かに、扉を閉めた