君と見た星空

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あの時交わした約束

あの言葉は嘘だったのだろうか

『星が願いを叶えてくれる』

そんなのは、嘘だ。

だって君は、いなくなったから。

朝の母の声に少し苛立ちを感じながらカバンを持ち、家を出る

君がいなくなったあの日から

俺の時間は止まってる。

俺は、結衣が好きだった。

なんで、いなくなったんだろう

今もここに君がいたら

俺は、こいつらのように 笑えていたのだろうか

他の女になんて興味無い。

本心だった

ｶﾞﾗｯ

少しカールした栗色のロングヘア

琥珀色の綺麗な瞳

細い手足

透き通った肌

それは、紛れもなく本物の、

結衣だった

初め、まして…？

小さい頃一緒に遊んだじゃねぇか

なんで初めましてなんだ？

くすっと笑う君は変わらない

なのに、なぜか違和感を覚える

そう言って、口を尖らせる

ほんと、変わらないな

そう思って、愛おしく感じる

ザワザワと賑わう廊下を

2人で歩く

心の中でこの時間がずっと続けばいいのにって密かに願う

少し、胸の辺りがくすぐったい

こんなにも変わらないのに、何で記憶がないんだろうか

結衣は、本当に覚えてないのか？

こうやって笑っていられるのが本当に夢みたいだ

これで、俺の事覚えてたら最高なのになぁ

パタパタと来た道を戻る結衣

こいつら、絶対許さねぇ

先生、助かった

帰りは、ゆうたと帰った

サッとスマホを操作するゆうた

もう、なんでこうなるんだ…

俺は結衣を連れて公園を出た

なんていう会話は聞こえなかった

上目遣いで見つめてくる瞳

首筋からすべる汗

ふわりと香るシャンプーの匂い

2人の距離は０cm