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ユウジ
明日の待ち合わせはA駅でよろしかったでしょうか？
エミ
え、誰からだろう・・・・・・
エミ
無視していればいいかな？
エミ
でも、困っているみたいだし・・・
エミ
宛先間違えてますよ
ユウジ
え？田中さんじゃないんですか？
エミ
違います
ユウジ
失礼しました！
エミ
よし、間違いに気付いたみたい
エミ
返事はしなくていいか
数日後
ユウジ
先日はありがとうございました！
ユウジ
おかげ様で無事、予定していた人と会うことができました
エミ
この前間違えて私に送ってきた人だ
エミ
返信、どうしようかな…
エミ
無視してもいいんだろうけど…
エミ
よかったですね
ユウジ
実は大事な商談の待ち合わせだったんです
ユウジ
もし間違えたまま明日を過ごしていたら…
ユウジ
ありがとうございました！
エミ
いえいえ
ユウジ
本当に大事な打ち合わせだったので、もしよかったら直接御礼がしたく…
エミ
え、お気持ちだけで結構ですよ
ユウジ
そんな…
エミ
気を遣っていただかなくても大丈夫です
ユウジ
そうですか…
エミ
はい、それでは失礼します
エミ
随分丁寧な人だったなあ…
エミ
今時めずらしいタイプかも
数日後
エミ
今日は仕事が早く終わった
エミ
買い物でも行こうかな
ユウジ
何度もすみません！
エミ
(あ、前の人からまたメッセージだ)
ユウジ
実は先日の打ち合わせ、無事に大きな成果につながりまして
ユウジ
会社としても是非御礼がしたいと考えていまして…
ユウジ
会社を代表して、できれば直接御礼させてもらえませんか？
ユウジ
東京の方でしょうか？
エミ
そうですけど…そんな…悪いですよ
ユウジ
いえいえ、こちらも会社から強く言われていますので
ユウジ
できれば、御礼を受けていただけた方が有難いのです
エミ
(この人も私と同じ会社員か…)
エミ
(会社に命じられると絶対だもんな)
エミ
(これも何かの縁だし、人助けと思って受けてみるか)
エミ
いいですよ
ユウジ
本当ですか！
エミ
お互い会社員みたいですし、苦労はなんとなく分かりますから
エミ
１８時が定時なんですが、ご都合いかがですか？
ユウジ
ありがとうございます！では日時調整して、またご連絡します！
エミ
(なんというか、新卒の男の子って感じだな。)
エミ
誠実で会社に真面目で、素直っていうか…
エミ
(合コンもご無沙汰だったし、たまにはご馳走になるのもいいか)
数日後
エミ
(待ち合わせ場所、ここで合ってるのかな…？）
ユウジ
すみません！こっちです！
エミ
あ、ユウジさんですか
ユウジ
はい。この度は本当に…！
エミ
あはは、大丈夫ですよ。お店に入りましょうか
個室のテーブルに案内される
ユウジ
本当に偶然ってあるんですね
ユウジ
教えてもらった田中さんの連絡先がエミさんのだったなんて
ユウジ
ご迷惑をおかけしてすみませんでした
エミ
いえいえ、無事にお仕事が進んだみたいでよかったです
ユウジ
会社からも今日はとにかく接待するように命じられていますので
エミ
ふふふ。本当にお気遣いなく。困った時はお互い様ですから
自宅に帰ってきた
エミ
ふう…奢りってのもあるけど、楽しかったな
エミ
ユウジさん、几帳面な人だったなあ…
エミ
あ、早速ユウジさんからだ
ユウジ
今日はありがとうございました！
エミ
こちらこそ〜
ユウジ
想像していた通り、お優しい方でよかったです
エミ
ありがとうございます
エミ
こちらも、楽しい時間が過ごせました
ユウジ
そういっていただけると嬉しいです
エミ
では、おやすみなさい〜
ユウジ
おやすみなさい
それから、ユウジさんとのやりとりは続いた
エミ
結局あれから、毎日ユウジさんと連絡とってるなあ
エミ
きっかけは間違いメッセージだったけど
エミ
ユウジさん、いい人だし、これって運命なのかな
エミ
このまま付き合っちゃったりして、ふふ
ユウジ
こんばんは！今日もお仕事おつかれ様です
エミ
ユウジさんもお疲れ様です
ユウジ
もうお家に帰られました？
エミ
はい、ちょうど今帰ってきたところです
ユウジ
そうですか〜、今日は早いんですね
エミ
早く帰れて嬉しいです
ユウジ
今日はゆっくりしてくださいね
エミ
ちょうど癒しグッズがあるので、早速抱いてます
ユウジ
癒しグッズですか？
エミ
はい、ヌイグルミの抱き枕なんですけど
エミ
上京する時に持ってきて、愛用してるんです
ユウジ
そうなんですか！可愛いもの好きなんですね
エミ
あはは笑
エミ
多分、ユウジさんも私のこと嫌いには思ってないはず…
エミ
少しぐらい、私からプッシュしてみるか
エミ
よかったら、いつかお家に来た時にでも、撫でてあげてください笑
ユウジ
ほ、ほんとですか！？
ユウジ
いいんですか！
エミ
ふふっ、照れてそうだなあ
ユウジ
とっても可愛いんだろうなあ、くまのヌイグルミ
ユウジ
僕もいっぱい可愛がりますね
エミ
ありがとうございます笑
エミ
では、お風呂入ってきますね〜
ユウジ
いってらっしゃい
ザァァァァァ
エミ
ふぅ…
エミ
ユウジさん、家に誘っても嫌がらなかったな
エミ
ふふ、ヌイグルミを可愛がるって…笑
エミ
…
エミ
え？
ザァァァァ
エミ
あれ…
エミ
ユウジさん、どうして"くま"って知ってるんだろう？
ザァァァァァ
バタン…ギィィィ
エミ
え…
タッタッタッ…バタン
エミ
誰か…来た？
慌ててシャワーを飛び出しリビングへ戻る
エミ
ユウジさん！？
ユウジ
こんにちは
エミ
えっ……
エミ
どうして…
ユウジ
今度、家に遊びに来ていいって言ってくれたじゃないですか
エミ
鍵…かけてたのに…
ユウジ
合鍵ひとつあれば、どうとでもなりますよ
ユウジ
いやー、やっと部屋に呼んでくれましたね
エミ
嘘…
ユウジ
気づきませんでした？
ユウジ
僕、ずーっとエミさんのこと見てたんですよ
ユウジ
なかなか話かける機会ができなくって
ユウジ
だいぶ回り道しちゃいましたけど
ユウジ
あ、間違いメールもわざとです
エミ
いや…
ユウジ
これで二人は両想い！ですよね
ユウジ
くまのヌイグルミも、エミさんもたっぷり可愛がりますよ
ユウジ
これからも、よろしくお願いしますね♪
エミ
いやあああああ！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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