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ソウタ
夏休みなんだから外へ出ろと しつこく親に言われ
少し散歩には出てみたけれど
母の実家での夏は 予想以上に暑い。
蝉の声がうるさいせいで 暑さが増しているようにも感じる
ソウタ
盆は毎年気温が高くて 墓参りに行くのさえ面倒だ
ソウタ
祖母
ソウタ
ソウタ
祖母の声にイライラし、 ぶっきらぼうに返す。
ふと、視線を感じて 後ろを向くと
同い年くらいの女子がいた
アカリ
アカリ
ソウタ
綺麗な人だな、と思った
祖母
祖母
アカリ
アカリ
祖母
祖母
祖母
アカリ
アカリ
祖母
祖母
ソウタ
祖母
祖母
祖母
ソウタ
ソウタ
アカリ
ソウタ
祖母
ソウタ
祖母
アカリ
アカリ
ソウタ
祖母
ソウタ
祖母
アカリ
祖母
母親
母は無口だ
数年前に父さんを亡くしてから 鬱にかかっている
祖母
ソウタ
祖母は鬱の母に悩み、 かなり怒りっぽい性格になった
ソウタ
ソウタ
墓参りになっても やっぱり暑いし
こんな母と祖母といるのも 疲れが溜まる
祖母
祖母
ソウタ
1人で重そうに お供え物を持ち
ゆっくりと歩く彼女の姿があった
ソウタ
アカリ
アカリ
ふわっと笑う顔に なぜかすごく惹かれた
アカリ
ソウタ
浮いた気持ちとは裏腹に 冷たい言葉しか出てこない
なんで俺はいつもこうなんだろう
アカリ
ソウタ
お礼を言う彼女の顔が 少しだけ寂しそうに見えた
ソウタ
ソウタ
アカリ
アカリ
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
ソウタ
ソウタ
ソウタ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
アカリ
ソウタ
ソウタ
ソウタ
ソウタ
アカリ
アカリ
ソウタ
''またね''と微笑んでくれたのが とても嬉しかった
また次があるんだと思ったら すごく胸が高鳴った
アカリ
アカリ
ソウタ
ソウタ
瞬時に思う
これが『恋』だと。
また、この季節を繰り返す。
蝉がうるさいせいで 暑さを強く感じる。
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
アカリ
ソウタ
ソウタ
アカリ
また、昔と同じ顔で ふわっと笑う
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
ソウタ
アカリ
ソウタ
毎年夏にしか会えないなんて まるで織姫と彦星みたいだ、なんて
出会った翌年に言っていたのを 思い出す。
あの年は珍しく涼しくて
でも、それが何故か寂しくて
いつもの夏と違うことに なぜか怒っていた
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
今年も会えた
それだけが嬉しすぎて 普通の会話ができなくなる
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
アカリ
なぜか少し涙目で、 だけど楽しそうに話す。
きゅうって表現、かわいいな。
そんな場違いなことを思う
ソウタ
本当は聞きたくない
でも聞かずには いられないと思った
アカリ
アカリ
好きだと言った彼女の目が 真っ直ぐすぎて
直視できない
ソウタ
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
ソウタ
ソウタ
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
アカリ
ソウタ
お盆で実家に帰る夏は
毎年、すこしだけ
特別な気分になる
1年に1度の ''愛してる''