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医者から余命宣告を受けていると告げられてあれから1週間が過ぎた
僕はできる限り君の傍にいた
寂しい思いをしないように、 辛い思いをしないように、
それでも君は余命宣告のことを 話す気配はなかった
どう聞きだそうか悩みながらいつもの君がいる病室に足を運ぶと…
ガラガラ
青
誰もいなかった
ただ僕の目の前に見えた景色は
彼か苦しんだであろう血を吐いた形跡
たくさんの医療機械
僕は不安になり近くにいた 看護師に聞いた
青
青
看護師
青
看護師
青
僕は怒られない程度に小走りで向かった
集中治療室…初めて行く場所
それは彼がだんだんと死へ近ずいていると言う意味だ
無事であって欲しい、行ったらまた笑顔で「青ちゃん」そう呼んでくれることを願って向かった
着いて早々目に入ったのは
酸素マスクをつけ、たくさんの医療機械に囲まれて眠っている黄くん
この部屋に入る前医者に「今日は話すのは難しい」と言われた
だけどこんな君を前にして帰るなんて 選択肢は僕の中にはなかった
青
冷えてしまっている君の手をとり 温めるように優しく握る
僕は今、この瞬間に決意した
絶対に余命のことを聞きだすと…
青
青
返事が返ってくることはなくても僕は 一日中君が起きるまで声をかけ続けた
あと1週間