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それは突然で
瞬きをした瞬間に
溺れたような感覚だった
彼女と出会ったのは病院だった
よくある話だ
早見
早見
月見
とてつもなく在り来りな話さ
目が見えなくなった少女は 悲しむ そして苦しむ それは目に見えている
普通なら、普通なら「諦めた方が良い」と告げるが
何故か僕の口はこう告げていた
早見
早見
変に期待をさせて何になるというのか
仕事を終え院長室に向かった俺は 院長にある相談をした。
早見
院長
早見
早見
院長
院長
怒りを我慢しているのか 口調はそれほど強くはないが
院長の顔が段々と歪んでいく。
早見
俺は土下座までして頼んだが
人生はそれ程簡単ではないらしい
帰宅すれば息子の声がする
早見
奏太
早見
男手ひとつで育てて来た
妻には出産した瞬間逃げられ 挙句借金をする羽目になった
早見
奏太
俺は金持ちでも無い為 毎日苦しい生活をしている
早見
奏太
早見
早見
寂しい思いをさせている自覚はある
早見
謝って何が変わるのかと聞かれれば何も変わらない
早見
早見
田舎の病院で何が出来るというのか
そればかり考えていた時
家のチャイムがなった
早見
月見
月見
早見
奏太
奏太
奏太
早見
月見
月見
早見
月見
何故月見さんが俺の家を知っているかと言うと
簡潔に説明をすれば 「何かあれば電話番号と住所を書いときます」と 俺から言った
早見
患者に住所と電話番号を書いた紙を渡す事も 滅多にないだろう
早見
月見
早見
この近くで治してくれる病院を 見つけたらしい
だが月見さんは目が見えない
どうやってここに来たのか どうやって探したのか疑問があった
正直電話番号や住所を渡したのは 月見さんの御家族の方が見ると言う事を 前提にした事だったが_
月見
早見
月見
早見
早見
早見
早見
月見
月見
月見
月見
早見
早見
ただ答えは単純だった
推理小説が好きな俺は時折変な事を考えてしまう。
奏太
月見
早見
奏太
月見
彼女はとぼけるような言い方をした
早見
また変な事を考えていた瞬間 月見さんの携帯から着信音がなった
月見
早見
盗み聞きをしようと思ったのではないが 会話が聞こえてしまった
「時間だ 戻って来い」
「今日も予定があるんだ」
「奴隷の分際で」
早見
早見
また更に疑問が増え 聞きたい事が増えた
早見
月見
月見
とても悲しいような目をしていた彼女は 一言置いて行った
月見
それから早歩きで壁にぶつかりながら玄関から 出て行った
奏太
奏太
俺は今物凄く苛立っている
それは月見さんにではなく_
早見
月見さんは事故を起こして目が見えなくなったと 言っていたが
推理をするのが好きな俺は
誰かが意図的に月見さんの視覚を奪ったと そう勝手に考えた
早見
「奴隷」という言葉が今でも頭に残る
それにここら辺に治してくれる病院は無い
早見
本当に見つかったのか
または嘘なのか
どちらにせよ
早見
後日「裏社会の秘密」という記事を目にした。