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暗い、誰もが寝静まる真夜中
変哲のないとある家で異変が起こっていた
爛々と光らせる黄色い瞳が、眠る少女を捕らえたのだ
・
???
眠る少女にふらふらと吸い付き
──
──その歯を、突き立てた
いや、突き立てようとした
???
ソレは少女の腕の中へ引き寄せられたのだ
ソレは固まる
少女
そう呟く声で、ソレは漸く気付いたのだ
???
気付いた途端、ソレは暴れた
それはもう、駄々をこねる赤ん坊のように
だが、努力も虚しく
???
少女
な、なんなんだよ!!コイツは!!!
ソレの心の声が、悲痛に部屋反響した
…
…
…
…
よく冷える、冬だった
物語は幕をあげた