テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
紫
その声が聞こえた瞬間、 桃の指が無意識に止まった。
スタジオの隅。 橙は、紫と話している。
声は低くて、 笑顔は作っていなくて、 完全に“素”だった。
桃
橙が俺以外に弱い顔を見せるのを 初めて見た気がした。
紫
橙
小さく笑う橙
そのやり取りが、 なぜか俺の胸の奥をざらつかせる。
桃
橙
呼ばれて、我に返る。
橙
橙はいつも通りの声に戻っていた。
さっきの紫との会話を なかったことにするみたいに。
桃
桃はそう答えたが、 視線は橙から離れなかった。
その後も、 橙は紫とよく話していた。
相談。 弱音。 小さな本音。
桃
胸の奥で、何かがはっきりと形を持つ。
嫉妬。
帰り道。
桃は何も言わなかった。
俺も何も聞かなかった。
……沈黙が続く
橙
耐えきれなくなって、橙が口を開く。
橙
その言葉で、桃の中で抑えていたものが、 静かに切れた。
桃
桃
声は低く、感情が滲んでいる。
橙
桃
橙はそこで気づいた。
橙
橙
正直に言う。
橙
その瞬間
桃が橙の腕を掴んだ。
桃
低く、静かな声。
でも確実に揺れていた。
桃
1歩距離を縮める
桃
橙は、息を止めた。
桃
桃は、ゆっくり言葉を選ぶ。
桃
桃
桃
視線が逸れない。
桃
正直すぎる言葉だった。
橙
橙は、ゆっくり息を吐いた。
橙
腕を掴まれたまま、笑う。
橙
橙
視線をまっすぐ返す。
橙
桃の手が、わずかに緩む。
桃
声が、少し震える。
桃
桃
それは、告白に近かった。
橙はゆっくりと笑う。
橙
橙
桃の胸に、額を軽く預ける。
橙
桃の手がはっきりと橙を抱き寄せる。
桃
橙
橙は、安心したみたいに目を閉じた。
橙
弱さを見せる場所。 戻る場所。 独占される場所。
それは お互い以外に存在しなかった。
数日後。
橙
橙の声はいつもより低かった。 冗談を混ぜない、真っ直ぐな声。
橙
その言葉に、さとみが一瞬言葉を失う。
桃
橙
橙は視線を逸らさない
橙
橙
橙
橙
空気が張り詰めた。
桃
低く、抑えた声。
桃
橙
橙の言葉ははっきりしていた。
橙
橙
その瞬間
桃の中で何かが、強く軋んだ。
桃
桃は眉をひそめる
桃
橙
即答だった
橙
橙
その言葉は、正しかった。
だからこそ、桃は苦しくなる。
桃
橙
でも、否定しきれない沈黙が落ちた。
橙
橙が静かに言う。
橙
桃は何も言えなかった。
止めたら、 本当に閉じ込めることになる気がして。
桃
それだけ答える。
その声は、 自分でも驚くほど冷静だった。
𝐧𝐞𝐱𝐭…100𓈒 𓏸
コメント
2件
やばいほんとにこの作品すきです🥹🥹 1話みてどタイプすぎてコメントしようかまよって辞めたんですけど2話みてもやっぱ刺さりすぎて耐えきれずコメントしちゃいました✨✨☺️ こーゆーの最近ずっと見たくて探してたので嬉しいです😭✨ これからも読み続けるので、書くの大変やと思いますけど応援してますっ🔥🔥