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距離は、すぐにできた。
隣に立たない。
帰り道も別。
名前を呼ぶ回数も、減る。
周りは気づかない。
でも、橙にははっきり分かった。
橙
橙
自由なはずなのに、落ち着かない。
誰に相談しても、しっくりこない。
夜、スマホを握りしめながら思う。
橙
でも連絡はしない。
距離を置くって自分で言ったから。
一方で、桃は
橙が笑っていても、 その声が自分に向いていないことに 耐えられずいた。
桃
初めて、はっきり自覚する。
独占は、橙を守るためじゃなく 自分の不安を埋めるためだったのかもしれないと。
数日後。
控え室に、2人きりになる瞬間が訪れる。
桃
久しぶりに呼ばれた名前。
橙
距離は、まだある。
桃
橙は少し迷ってから、頷いた。
橙
沈黙の後、 桃が先に口を開く。
桃
桃
桃
橙は黙って聞く。
桃
それは、初めて見せる弱さだった。
橙
橙が静かに言う。
橙
橙
橙
1歩、近づく
橙
視線がぶつかる。
橙
少し笑って
橙
橙
橙
その瞬間。
桃の中で、悩みが消えた。
橙の肩に手を置き、 はっきりと言う。
桃
低く、確かな声で。
桃
息が止まる。
桃
桃
桃
桃
桃
橙の目が揺れる。
橙
橙は小さく笑う。
橙
桃の胸に、そっと額を預ける。
橙
桃は今度は逃がさない。 でも、強く抱きしめすぎない。
桃
二人の距離は、 一度離れたからこそ、 前よりもちゃんと選ばれたものになった。
桃の独占は、檻じゃない。
二人にとって居場所を表す言葉だ。
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡100𓈒 𓏸