毒裏
一ツ眼リッパー殺人事件の始まりだ。
蓮璃
あー、もう秋も終わりっすねぇ…
毒裏
そうだなぁ…
カイト
なんか寂しいなぁ…
毒裏
あ、そうこう言ってる間についちまったな。
蓮璃
それじゃ、また明日っす!
カイト
最近不審者が多いみたいだから気をつけろよ~
毒裏
じゃあな~
毒裏
…っ⁉
自宅に着くまでほんの10ⅿ程の時だった。
毒裏
ぁ…っ……‼
一ツ眼リッパー
………!!
死体の上に立つ一つ目の面をした人間。 「こいつはダメだ危険だ速く逃げろ」 と本能が囁く。 だが、逃げようとした時には手遅れだった。
ザクッ!!!!!!
毒裏
かは…っ⁉
生々しい音と共に、殺人鬼の笑い声が響いた。 鉄のような不快な匂いを嗅いだ。 その匂いが自分から出ているものだとやっと気づいた。 音が消える。 匂いが消える。
毒裏
……
嫌だ、死にたくない。 死にたくない…!! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…!! 誰か助けて…!!! そんなこと考えたって無駄だって分かってる。 もう終わりなんだって分かってる。 だけど……─────。
一ツ眼リッパー
あは、あははははは!!!
────最後に殺人鬼の笑い声が聞こえた。







