授業もどこか上の空で受けた。
意識せぬ間に時間だけが経って
もう1日目の正午を過ぎた。
昼休みにコンビニで買った ツナマヨおにぎりを 外のベンチで頬張る。
パンダ
おい、棘
狗巻 棘
ツナ?
パンダ
大丈夫か?お前今日、なんかおかしいぞ
狗巻 棘
高菜ぁ?
そう?と言うと パンダは首を縦に振った
パンダ
嗚呼、授業中寝てなかった。
狗巻 棘
いくら…
そんなことで 判断してんのかよ…
禪院 真希
まぁ、なんか不自然だよな
狗巻 棘
高菜!?
真希まで!?
そんなに態度に出していたとは思ってなかったんだけど…
パンダ
なんか悩んでるんだったら話せよ。
禪院 真希
あぁ、力になるぜ?
狗巻 棘
しゃけ…ツナマヨ
2人からの気持ちは純粋に嬉しかったから、 素直に感謝を述べる。
はにかむように笑顔を作ると、2人も少し目を和ませた。
その後は、ちゃんと自然になるように意識して過ごした。
授業が終わって、 寮の部屋に戻る。
なんだかどっと疲れて、 ベッドの上に着替えもせずに倒れ込む。
狗巻 棘
(あ…連絡来てる…)
狗巻 棘
(伊地知さんから、と言う事は…)
通知をタップしてメッセージアプリを開く。
伊地知 潔高
狗巻術師、明日の午前10:00から任務が入りました。
備考は下記の通りです。
確認しておいてください。
備考は下記の通りです。
確認しておいてください。
そのメッセージの後にだらだらと面倒臭い字の塊があった。
ざっと目を通して準備をする。
行きたくないけど、ここまで惰性で続けてきたんだし死ぬ前くらい善い事をしておこう。
…これが 最後の任務だったりして
準備を終わらせて 課題をさらっと撫で、 ベッドに入る。
こうして、
5分の1日が終わった。