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涌井 明里

(凌くん、遅いな…)

涌井 明里

(まだかな……)

涌井 明里

……って、これじゃ私がキスの続きしてほしいみたいじゃん

涌井 明里

(まあそうなんですけど!)

すると玄関から凌と女の子の話し声が聞こえてきた。

涌井 明里

……?

涌井 明里

(女の子…?)

明里はその場に立ち上がり、玄関の方へと足を運んで行った。

南 凪沙

だーから、私今日来るって連絡したじゃん!

涌井 明里

(誰だ、この子……)

南 凪沙

……え

その時、玄関にいる凪沙とバチッと目が合う。

涌井 明里

南 凪沙

凌ちゃん!?もしかして彼女!?

桐山 凌

凌は振り返った。

桐山 凌

ああ。明里……

涌井 明里

こん、にちは……

桐山 凌

俺の彼女の明里だ

南 凪沙

えええっ!

南 凪沙

彼女できたんだ!あっはは!言ってよね!

凪沙は「あはは!」と笑いながら凌の背中を バシバシと叩く。

モヤッ…と明里の心が曇る。

涌井 明里

(仲良さそう…)

南 凪沙

……ハッ

南 凪沙

もしかして凌ちゃん……

南 凪沙

インターホン押しても中々出てこなかったのって…

南 凪沙

そういうこと?

桐山 凌

バカ言うな

南 凪沙

あははっ、図星!

涌井 明里

(置いてけぼり……)

涌井 明里

(この子誰なんだろ…)

涌井 明里

(めっちゃ可愛いし)

桐山 凌

悪い。明里

桐山 凌

今日解散でいいか?

涌井 明里

涌井 明里

でも凌くん……課題は__

桐山 凌

新しい課題ができた

凌は凪沙を指さす。

南 凪沙

ひっどくない!?

涌井 明里

わ、……わかった

嫌だ…

なんだか、この子やだな……

南 凪沙

ごめんね、彼女さん

凪沙はニコリと屈託のない微笑んだ。

きっと良い子なんだろうけど……

私の心が狭いだけ?

明里はマンションから出た。

涌井 明里

……

いつも家まで送ってくれるのに……

モヤモヤ…

ってダメダメ!

凌くんには凌くんの事情があるんだし

私がワガママ言っちゃダメ……

涌井 明里

(でももっと凌くんとイチャイチャしたかったー!!)

南 凪沙

明里ちゃん、だっけ?帰らせてよかったの?

桐山 凌

……ああ。明日ちゃんと謝る

南 凪沙

そーなんだー!

南 凪沙

にしても久しぶりに凌くん家来たなー!

凪沙は「あはは!」と笑う。

凌は凪沙の様子を黙って見ていた。

桐山 凌

……

桐山 凌

陽子さん。事故の怪我は大丈夫だったのか

南 凪沙

……ああ。お母さん?

南 凪沙

全然大丈夫だったよ!

南 凪沙

ただの骨折!

南 凪沙

凌ちゃんにも迷惑かけるしさー

南 凪沙

まじ心配して損したってばー!

南 凪沙

あっはは……んぐ

その時、凌は凪沙の空いた口を手で塞いだ。

桐山 凌

「あはは」って

桐山 凌

さっきからうるせーよ

南 凪沙

んーん!?

桐山 凌

凪沙はいつもそうだ

桐山 凌

無理してる時こそ笑うよな

南 凪沙

……!

桐山 凌

陽子さんが事故って聞いて俺に助けを乞うくらい

桐山 凌

心配で不安だったんだろ

桐山 凌

今まで1人で……よく頑張ったな。ほんと。

南 凪沙

……っう

凪沙は顔をぐちゃぐちゃにして大粒の涙を流していた。

桐山 凌

げっ

凌は慌てて凪沙から手を離す。

南 凪沙

うぁ……んっ

南 凪沙

私……っ、怖かったぁっ

南 凪沙

お父さんみたいにっ

南 凪沙

お母さんも死んじゃうんじゃないかって……っ

南 凪沙

すごく心細かったんだからぁ!!

桐山 凌

あーはいはい

南 凪沙

うぅ……っ

桐山 凌

とりあえず無事でよかったじゃねぇか

桐山 凌

俺もいるし

南 凪沙

うっ……凌ちゃん……

南 凪沙

凌ちゃん……手拭かないで?

凌はハンカチで凪沙の口を塞いでいた手を ゴシゴシと拭いていた。

桐山 凌

涙だけじゃなくて鼻水まで付けやがって……

南 凪沙

……なっ

南 凪沙

ひっど!!!

ー次の日ー

キーンコーンカーンコーン……

学校終了のチャイムが鳴り響くと、凌が明里の席へやってきた。

桐山 凌

明里

桐山 凌

昨日、無理やり帰らせてごめんな

涌井 明里

あー

涌井 明里

全然大丈夫!

桐山 凌

話がある。今から時間あるか?

涌井 明里

(今日は部活オフだし…)

涌井 明里

うん!大丈夫だよ

涌井 明里

(話……か)

涌井 明里

(昨日の女の子のことかな)

涌井 明里

そういえば課題は終わったの?

桐山 凌

………………

涌井 明里

聞かなかったことにするね

ガチャリと、明里と凌は家へと入った。

涌井 明里

お邪魔します…

涌井 明里

(また凌くんの家来てしまった…)

すると、置くからタンタンと足音が聞こえ、廊下突き当たりのドアから凪沙が顔を出した。

南 凪沙

おかえりっ

南 凪沙

明里ちゃん連れてきたんだね。こんにちは!

ドックン……

明里の心臓は大きく跳ねた。

涌井 明里

え……

なんで

なんで昨日の子が……

凌くんの家に……!

涌井 明里

りょ、凌くん。どうして

桐山 凌

明里。心配するな

桐山 凌

そういうのじゃないから

涌井 明里

……

涌井 明里

(意味がわからないよ…)

3人はリビングへと移動し、凌は明里に事情を 説明していた。

桐山 凌

コイツは凪沙(なぎさ)

桐山 凌

俺のいとこ

南 凪沙

南凪沙です!高校2年生だよ

涌井 明里

(同い歳か…)

涌井 明里

……凪沙、ちゃん

涌井 明里

涌井明里です。よろしくね

凪沙……

……?

"ナギサ"……

そういえば、前穂乃果ちゃんと会った時、私を間違えてナギサって呼んでたよね

この子のことだったんだ

桐山 凌

凪沙の親が入院することになって

桐山 凌

退院するまで数週間、家で預かることになった

涌井 明里

……!

南 凪沙

ごめんね、迷惑かけて……!

涌井 明里

そ、そうなんだ……

つまり、

凌くんは彼女でもない女の子とひとつ屋根の下で 暮らすってこと……?

ざわざわと明里の胸が騒ぐ。

涌井 明里

(そんなの、嫌だ……)

凌くんの家じゃなくてもよかったじゃん…

数週間の間、一人暮らしくらいできないの

涌井 明里

(だめだめ。人の事情なんだから……)

桐山 凌

一応、明里は彼女だし

桐山 凌

伝えておこうと思って

一応……って

なにそれ。

涌井 明里

(れっきとした彼女ですけど!)

しかも伝えるだけ…?

彼女の許可くらい取って欲しかったよ。 許可する前提やめてほしい……

涌井 明里

("NO"なんて言えないけどね。)

南 凪沙

……私ねっ

凪沙は明里の方へグイッと近寄った。

涌井 明里

南 凪沙

明里ちゃんと友達になりたかったんだ!

南 凪沙

明里ちゃん可愛いし!あの凌ちゃんを落とした実力者だし!

南 凪沙

あははっ

涌井 明里

え、ええ……!

南 凪沙

明里ちゃんは日坂だったっけ?

南 凪沙

私、花ノ宮女学院!

涌井 明里

ええっ!?

涌井 明里

(ここら辺りでは有名な名門校だ…)

涌井 明里

お嬢様!

南 凪沙

そんなことないって、あははー!

桐山 凌

お嬢様とは程遠いがな

南 凪沙

はい一言余計!

南 凪沙

明里ちゃん、日坂の首席キープしてるって聞いて

南 凪沙

日坂もここら辺じゃ進学校なのにすごいって思って

南 凪沙

私留年危うくてさぁー、ははっ

南 凪沙

よければ勉強とか教えて貰えないかなーって

涌井 明里

は、はい……

涌井 明里

(よく喋る人だ……!)

桐山 凌

もういいか?

桐山 凌

そろそろ穂乃果の迎え行かないと

南 凪沙

ほんとだっ

南 凪沙

私もついてっていい?

桐山 凌

ああ。勝手にしろ

2人の話す様子を見て、またモヤモヤとする。

涌井 明里

(夫婦の会話みたい……)

……なんて

考えてる私、なんて惨めなんだろ。

涌井 明里

じゃあ、私そろそろ帰るね

桐山 凌

ついでに送ってくよ

涌井 明里

ううん!大丈夫!

涌井 明里

ありがとう!

涌井 明里

(あ、)

涌井 明里

(思わず断っちゃった…)

涌井 明里

ごめんね。お邪魔しました!

明里はカバンをギュッと抱きしめて部屋から出ていった。

南 凪沙

…ねえ。凌ちゃん

南 凪沙

本当に大丈夫なの

南 凪沙

明里ちゃん。どう見てもいい顔してなかったけど

南 凪沙

無理なら全然、私は短い間なら一人でやってけるし

桐山 凌

凪沙はすぐ無理するから

桐山 凌

放っておけない

凪沙は少し目を丸くさせた。

南 凪沙

ホント、凌ちゃんって

南 凪沙

罪な男だねー

桐山 凌

なんだそれ

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コメント

3

ユーザー

嫉妬してるあかりちゃん可愛い!笑

ユーザー

イトコだったんだ!何か安心したわww

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