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翌日 花屋

小春

はぁ...やっぱり気分が悪くなる空間だ...

椿

あら、いらっしゃいませ。お待ちしておりましたわ

小春

あのよォ、この内装どうにかしてくれねーかァ?不愉快で仕方ないんだが

椿

それならば別の花屋に行くべきだと私は思いますけど?

小春

(この辺に花屋がねーから来てんだよ...)

小春

チッ...やっぱいいわ

椿

あら、よろしくて?

小春

それより、今日は金があるから花買えるからな

椿

たくさん購入してくださるのね、嬉しいわ♡

小春

アタシは一般庶民だ、そんなたくさんは買えねーよ

椿

あら、でもお花の数が少ないとご先祖様が悲しむのでは?

小春

大事なのは花より墓に手を合わせることだとアタシは思うけどな

椿

随分と冷めてらっしゃるのね

小春

やかましいわ

小春

で、どれがどの花なのか分からねーからアタシが指差したヤツの解説を頼む

椿

かしこまりました

小春

んーと、そうだなァ...

アタシの周りを 色鮮やかな花達が 満遍なく囲っている。

その中でアタシは 朱色の花を指差した。

小春

これは?

椿

それはストレリチア・レギネです。花言葉は寛容、輝かしい未来です

小春

輝かしい未来...か、皮肉たっぷりだなァ

小春

じゃあ次、この白い花だ

椿

それはシロギキョウです。花言葉は清楚、従順、ユートピアです

小春

さっきから皮肉に感じる言葉ばっかりなんだが、テメェ何かやってるか?

椿

偶然でしょう

椿

あ、この花は西洋では“亡くなってからも思い続ける”という意味で仏花としても有名なんですよ

小春

へー、何か急にまともなこと言うと怖くなるな...

椿

失礼極まりないですわよ?

アタシが適当に流していると 目の前に現れた懐かしい花に 心を奪われた。

小春

これ...

椿

あら、こちらは絵鳩様もご存知かと思いますが...

小春

小春

赤いカーネーション...

幼少期 絵鳩家

小春

ねぇ、ママ‼︎今日何の日か知ってるー?

母親

えー、何の日だっけ?

母親

ごめんね、仕事が忙しいと今日が何の日なのかも忘れちゃうんだよね〜

小春

ママ、これ‼︎

そう言ってアタシは 母にサッと赤い花を渡した。

母親

これって...カーネーション?

小春

今日は“母の日”でしょ‼︎ママにはいつもお世話になってるからさ‼︎

母親

小春...

小春

これからもお仕事頑張ってね‼︎あ、でも辛かったら無理しないでアタシに言ってね‼︎

母親

ありがとう小春...あなたは私の自慢の娘だよ...

小春

ママ...?どうして泣いてるの...?

母親

ありがとう...ありがとうね...

母親

これからもずっと...“優しい子”でいてね...

母親

あなたは“優しい子”だからお留守番できるね?

小春

うん...

小春

ねぇ...パパはどこに行

母親

あの男の話はするなッ‼︎

小春

ひっ...

母親

それじゃあ、1万円あげるから暫くそれで生活してね

母親

じゃあ、いってきます

小春

あ、ママ...‼︎

母親

ん?

小春

(行かないで...)

小春

い、いってらっしゃい...

母親

....

バタンッ

小春

“優しい子”...か

椿

...?どうされました?気分が優れないようでしたら少しお休みになられては...

小春

いや、大丈夫だ...少し昔を思い出してた...

小春

それよりカーネーションは赤しか花言葉知らねーんだが、他の色はどういう意味があるんだァ?

椿

白色は純粋な愛、尊敬、私の愛は生きています、愛の拒絶

椿

桃色は温かい心、感謝、女性の愛、美しい仕草

椿

黄色は愛情の揺らぎ、嫉妬、軽蔑、友情

椿

緑色は癒し、純粋な愛情

椿

朱色はあなたを熱愛します、清らかな慕情

椿

青色は永遠の幸福

椿

紫色は気まぐれ、誇り、気品

椿

他にも種類は多々ありますが、当店には8種類しか揃えておりませんのでご了承くださいませ

小春

いや、充分だ

小春

じゃあピンクと緑と青のカーネーションを数本、ストレリチアとシロギキョウを数本まとめてくれ

椿

かしこまりました

すると彼女はテキパキと 指定された花を丁寧に まとめ始めた。

小春

カーネーションか...

小春

ケヒヒ...ずっと呪いの花だと思ってたのに購入するとはなァ...

小春

まあ、それもまた一興ってことにするか...

椿

できましたわ

アタシは金を払い 彼女に別れを告げると “絵鳩 ルナ”が眠る 墓へと足を進めた。

絵鳩 小春の終末論

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