ゆうた
これは、俺が中学2年に上がりたての頃の話だ。
ゆうた
いつも通りの通学路を友達と帰る。
ゆうた
それが俺、帰宅部の日課だった。
ゆうた
ある日友達と待ち合わせで、傘を忘れた友達と一緒に帰る約束をしてたんだ。
ゆうた
だがその友達は1時間たっても待ち合わせの玄関にこない
あやな
結局そのあとどうしたの?
ゆうた
痺れを切らして俺は帰った。
ゆうた
その日からなんだ、変な夢を見るようになったのは
ゆーれい
ゆーれい
順番待ち
あやな
変なのいるけど、今は気にしないどく
ゆーれい
え、
あやな
夢ってどんな夢?
ゆうた
最初は遠くで誰かを防寒する夢だったんだけど
あやな
だけど?
ゆうた
日を追うごとにそいつがさ、近づいてくるんだよ。紙のページをめくるようにさ。
ゆうた
だんだん近づくから、そいつの顔もわかって
あやな
結局誰だったの?
ゆうた
あの日一緒に帰るはずだった、たいきだよ
ゆうた
後でわかったんだけど、俺との約束すっぽかして先に帰って事故にあったとか
ゆーれい
待ち合わせ場所に行かなかったことを、一緒に帰らなかったことを後悔してるって
ゆーれい
たいきはそう言ってるよ
ゆうた
気がついてやれなかった俺も悪かったんだ
ゆうた
目と鼻の先にたいきが来たことは心臓に悪くて
ゆうた
後日、線香あげたら出てこなくなった
あやな
自分のことを誰かに知って欲しかったんだよ
あやな
ひとり孤独な死を遂げたから
ゆうた
俺もそう思う