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7:00 ピピッ…ピピッ…

智和

…っん〜〜〜

智和

はぁ………

智和

もう7時か…起きよ…

ダダダ…

あら智和、おはよう。

今日は起きるの早いね。

智和

うん…目が覚めたから…

早く顔洗って朝ご飯食べなさい

智和

わかってるわかってる…

裕也が死んで1週間が経った

だけどまだ慣れない

まだ裕也が死んだことを認められない

認められないんじゃない、認めたくないんだ

小2くらいからずっと遊んだ、笑った、喧嘩した、泣いた

毎日裕也と関わらなかった日は無かった

智和

学校行っても楽しくねぇや…なんも面白味もないし楽しみもない。

なにをブツブツ言ってるの?時間ないんだから早くしなさい!

智和

わかってるつってんだろ…

前までは学校行ったら裕也がいた

終わらない宿題を焦りながらやっていた

毎日ノートを写させたり、一緒に準備したり

ほとんど裕也と過ごしていた

智和

…食欲がない…学校行ってくる

え?食べないの?

智和

うん…腹減ってない…

食べないと元気でないわよ?

智和

いいから、行ってくる

あぁ…行ってらっしゃい

ガチャ

智和

……………

智和

……………

体育教師

智和!おはよう!

智和

あ…おはようございます

体育教師

どうした、元気ないじゃないか

智和

いえ、大丈夫です

体育教師

あ、分かった。裕也の事だろ

智和

…!

体育教師

分かるぞ〜悲しいよなぁ〜お前裕也とずっと仲良しだったろ?

智和

…もう間に合わないのでいきますね…

体育教師

あ、おう頑張れよ

ダダダ…

なにが分かるんだ…お前にとって裕也が死んでなんも関係ない…

だが俺は違うんだ。俺は1人の友達を亡くした、1人の親友を亡くした

俺みたいなやつと関わってくれるゆういつの友達、初めて俺に話しかけてくれた友達

俺にとって大切な人を亡くしたんだ

担任

はい、おはようございます!

担任

今日は1時間目にテストのプレテストをして2時間目にテストをします!

クラスメイト達

えぇ!そんなの聞いてませんよ!

クラスメイト達

分かるはずないですよ!

担任

いいえ!前たしかに言ってました!

クラスメイト達

えぇ〜やりたくねぇ〜

担任

はいはい静かに!

担任

ではプレテストを配ります

智和

…………ボー

担任

智和?智和!

智和

あ、はい

担任

なにをぼーっとしている!さっさとプリントを後ろに回せ!

智和

あ、すんません…

クラスメイト達

wwwあいつやっぱバカやろwコソコソ

クラスメイト達

それなwww

智和

(………全部聞こえてるんだっつうの)

担任

はい!プレテスト名前書いて始めてください!

智和

(はぁ…全く問題が頭に入ってこねぇなぁ…)

智和

(あ!そうだ、裕也に教えてもら…)

智和

(そうだ…裕也はいねぇんだった…)

わからない問題は裕也と教え合いっこしてた

だがもう教えてくれるやつはいなくなった。教えるやつもいなくなった。

智和

(はぁ…めんどっちぃなぁ)

俺は顔を伏せた

智和

(こんなんわかるかよ…)

智和

ボー

智和

(……ふわぁ…ねっむ)

智和

(誰も見てねぇんだし寝てちゃダメかな…)

智和

…………

裕也

おい

智和

っちうるせぇなぁ…

裕也

起きろって智和!これ教えろ

智和

はぁ?誰まじで…

智和

智和

…は?

俺はなにが起こっているかわからなかった

どう言うことかわからなかった

ただ1つ分かることがあった

死んだはずの裕也が俺の隣にいる

空いていて誰も座ってなかったはずの俺の隣の席に

裕也がいた

それだけがわかった

分かったが言葉が出なかった。

智和

……え?

智和

え?は?

裕也

いや教えろってこの問題。わからないんよ

智和

え…あこれは

え?俺はなんで何気なく教えてるんだ?

ありえないんだぞ?裕也は死んだはずなんだぞ?

じゃあ俺の前にいるのはだれだ?裕也だよな?どっから見ても裕也だよな?

裕也

おーい!なに黙りこくってんだ?さっさと教えてくれよ〜

智和

あ!おう

これは夢?にしては夢ぽっくない…

一体どう言うことだ?

裕也

おい!おい!智和!

担任

智和!!!

智和

…はっ!

担任

なにを寝ているんだ!もう1時間目終わったぞ!

智和

あ、すいません

え?やっぱりあれは夢なのか?

夢…みたいだな…

そうだよな…死んだはずの裕也が生きてるはずないよな…

担任

はい!では今からテストを始めます!

担任

始めてください!

智和

(……夢…だよね…)

智和

はぁ…今日のテスト難しかったなぁ…

智和

絶対酷いな…なぁ裕也?

智和

って…いるはずが

裕也

だよなぁw俺も全然わからなかったぜ!

え?

これ…夢じゃないよな?帰り道で寝るとかありえないし

智和

え?

裕也

ん?

智和

お前、裕也か?

あまりにも驚き、聞いてしまった

裕也

なぁに言ってんだwww

裕也

俺は俺だぞ?

智和

だ…だよな?

智和

そうだよな!

裕也

お前変なこと言うな?

智和

ははっ…

夢じゃない…でも現実でもない気がする…なんなんだ…

野良犬

ワン!グルルルル…

智和

うわっ!なんだこの犬!

智和

逃げるぞ裕也!

スッ

智和

うおっと!

智和

ちょっと!裕也こけそうになったんだから!助けてく…れ?

そこに裕也の姿はいなかった

俺は少し怖くなった。急に現れたり、消えたり

だがなんだろう

少しだけ体が軽くなった気がする

智和

………

智和

一体何なんだろうか…

智和

裕也は死んだ…だけど俺の前に現れる…

智和

夢でもない…あぁ!一体何なんだ!

ダダダッ!

キキィィィィィ!

智和

え?

智和危ない!!!

裕也の声が少しだけ聞こえると共にデカいブレーキ音

俺は轢かれた

…気がしたんだ

轢かれたような痛みも感じない、だけど轢かれたような気がした

大丈夫だったか!?君!

智和

あ!大丈夫です!

怪我はないか!救急車を…!

智和

いえ!大丈夫です!では!

え!ちょっと君!

ガタン

智和

はぁっ…はぁっ!

何だろう…轢かれたはず、でも生きてる、裕也の声

俺はその声を考えながら走って帰ってきた

どう言うことかもわからず俺は座り込んだ

でも…少しバカなことを考えた

「もしかして…裕也が助けてくれたのか?」

智和

…まさかな…

智和

でも…もしそうなら…

智和

ありがとうな、裕也。
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