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『俺』

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『俺』

第1話 - 『俺』

2,008

2024年05月13日

#stxxx

#兄弟パロ

#橙

三月@生きてます！！！！

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2,008

三月@生きてます！！！！

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『俺』

紫

社会人

桃

社会人

青

大学

赤

高2

黄

高1

橙

小5

リクエストですჱ̒^. ̫ .^）

ここで誰のリクエストか言っちゃうと面白くないのであえて言いません！！

見たらすぐわかる気がするのは内緒で

注意書きも書かないので今まで私の見れた人は大丈夫だと思います

では

久々に！

GO∠(　˙-˙ )／

ぼふっ！

橙

…はぁ、、

橙

いった…

橙

…

しゅーっ、、

しゅー…

橙

…ふ、

橙

もっともっと、、

俺は橙

今ので察しのいい人は気づいただろうか

「俺」がどんな人か、って。

「俺」という存在はなんなのか

「俺」は存在してていいのか

そんなものはどうでもいい

そんなの、知らない。

「俺」は

もうとっくに壊れているんだから。

橙

…

誰もいないこの部屋で

晩御飯用に置かれたお金を拾う。

このお金は

"兄用に" "将来用に"

貯金している。

なぜかって？ご飯は食べないのって？

食べるわけない。

そもそも

ご飯が喉を通らないんだから。

1人になったのはいつからだろう

小さい頃は

みんな俺をかわいがってくれた。

でも、

年の離れたお兄ちゃんたちが全員中学生を超えた時から

いつの間にか、

俺はひとりぼっちになった。

部活

勉強

恋愛

行事

寮

それら全てが

俺らの家庭を壊したんだ。

今お兄ちゃんたちは

きっとそれらを楽しんでる。

けど俺はそんなの、

楽しくない。

むしろ、そんなお兄ちゃんたちの日常を

壊してやりたいくらい。

橙

…

橙

…もう大嫌い、、

朝誰もいない部屋で

学校の準備をする。

びりびりに破られた教科書やノートたち

普通ならすぐ、

家族にバレるだろう。

朝が早くてよるの遅い俺の家族は

そんなこと、

気づかない。

別に気づかれなくていい。

構ってくれない兄たちを嫌っているはずなのに

巻き込みたくない。

やっぱ俺は

お兄ちゃんたちが好きなんだ。

俺は「俺」が嫌いだけどね。

はよ死ねばいいのに

それな

なんで学校くんのー？

俺らが来ないとーって言ってるからじゃねw

それちゃんときくのきもすぎww

それな？w

橙

…

数々の罵声を浴びながら

俺は準備をする。

まぁ、授業なんてまともに聞いてないけど

"テストでいい点とって褒められよう"

何度もそう思い

何度も90点以上を取った。

けど、家に帰って気づいたんだ

"見せられる人なんていない"

"見せれる時なんてない"

って。

なら頑張んなくていいじゃん。

別に小学生だし

中学受験しないし

高校生になるまでに死ぬ予定だし。

橙

った、、

橙

…

橙

…みぞおち、入らんくてよかった、

橙

…

橙

…いつ飛び降りよう

橙

…いつでもいっか、

橙

決心…ついたら…

橙

…つくんかな、ﾎﾟﾛｯ

橙

誰か殺してや、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

…遺書でも書いとこっかな…

橙

いつでも死ねるように…

橙

…できた。

橙

…

ただいま〜っ

橙

…ﾋﾞｸｯ

橙

へ、、

橙

…

めずらし、誰だろう…

声なんてしばらく聞いてない、

もう声なんて覚えてない。

とん、とん、

上がってきてる…！？

橙

っやばっ、

傷隠してないっ、

遺書も隠してないっ、、

橙

…

こんこんっ

橙

…

ぼふっ

…布団かぶっときゃばれないよね…

どうせ話せない

寝たフリでもしとこ…

…開けるね？

がちゃっ

橙

…

紫

…あれ、寝てる、、？

紫

…

紫

…ごめんね、いつも1人にさせて…

紫

…

ぺらっ…（布団）

橙

っ…

紫

…ほそ、、

紫

ご飯食べてんのかな…

紫

…

なでなで…

紫

…

紫

っ、、ｳﾙｳﾙ

たたっ（紫さん出ていきました）

橙

…

最後涙目だったの、

なに、、、

ばれて、

…ないよね…？

橙

ん、んんぅ、、

ぱちっ

橙

…

あれ、本当に寝てた…

橙

…

傷の手当しておりよっかな…

橙

まだ長袖、着れるよな…

橙

…

紫

…あ、橙くん

橙

…

紫

…ごめんね、なかなか会えなくて

橙

…（俯く）

紫

夜ご飯食べた？

橙

…ｺｸｯ

紫

…そっか

紫

今日みんな、早いからさ

紫

そろそろ帰ってくると思うよ

橙

…

桃

うあ"あ"あ"あ"、、、

青

あぁぁぁ…

赤

つかれた、、、

黄

…（死）

紫

お、みんなおかえり

紫

あれ、思ったより早かったね

桃

ん、紫ーくんもじゃね？

紫

うん、思ったより、笑

青

橙くんー！

橙

ﾋﾞｸｯ、、

赤

…あれ、

赤

痩せた…？

黄

…僕も思いました

橙

っ…

桃

…なんかあったのか？

橙

…

桃

…

青

一旦ご飯食べよー

紫

…だね、

桃

ほら、行こうぜ

紫

橙くん食べたって、

桃

あ、そーなの？

紫

うん

桃

…一口いる？

橙

…ﾌﾙﾌﾙ

桃

そう、？

橙

…

もうやだ

やだやだやだ！！！

橙

…

…もう、死のう、、

死ねる決心ついちゃった、

橙

…明日でいっか、、

紫

…？（ドアの外）

次の日

橙

…

紫

あ、おはよう

橙

…？

なんでおんの…

食べてないの、ばれてまうやん、

青

なんでいるのって思ったでしょ、笑

赤

俺ら1週間くらいやすみなんだよね〜

黄

ほぼゴールデンウィークですよ

桃

それに合わせて有給とったからな

紫

土日は遊びにいこ？

橙

…

…その前に死んじゃうよ

…ごめんね

飛ばします放課後

橙

…ったた、、

はぁ、

最後か〜。

最後に食べたもの、給食ってなんかやだなぁ、笑

遺書もお金も置いたし

特に未練なんてないや

まぁ最後に抱きしめてもらいたかったかな〜。

頭はなんか撫でてもらってたし

橙

…まぁ死んだら全部忘れるよなぁ、笑

橙

…よし、

橙

またね、お兄ちゃん

橙

お兄ちゃんの弟で…

橙

…

橙

…いいや

がしゃんっ、がしゃんっ、

橙

…

ひゅーーーん

紫

せんせっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

処置室移動します、

ここでお待ちください

紫

いやっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

やだっ、橙くっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

紫ぁくっ、

紫

い"やぁ"っ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

…

青

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

~集中治療室~

橙

…

紫

橙くっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

そんなっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

昨日までいたじゃんっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

お兄様

赤

…はい、

一命は取り留めました。

橙さんの体には

腕へカッターで傷つけられたもの、

自分の手では届かないところにも傷があります。

赤

それ、って…

…はい。

赤

…そう、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

…大変残念ではありますが、

今までの傷が重かったこと、

打ちどころが悪かったこと

…いつ目覚めるかは分からない状態です

紫

そんな、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

…このまま、

目覚めないことも視野に入れておいてください。

赤

…ぐすっ、

青

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

では、失礼します

…ﾍﾟｺｯ

桃

…

今日、急に学校から電話があった。

番号を見ると、

俺らの母校からだった。

橙が体調崩したー、とか

ちょっときてくれー、とか

そんなことだろうと思った

紫

…もしもし

けど、電話を受け取った紫ーくんは

紫

…へ、、

腰を抜かした

みんながびっくりしてる中

紫

…そ、うです、か、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

静かに紫ーくんは涙を流し始めた。

そんなにやばいものなのか

なんて思いながら

桃

どしたの？

電話の内容を聞いてみれば

紫

…ｸﾞｽｯ、

思いがけない一言が返ってきた。

紫

…橙くんが、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

飛び降りたって、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

…

桃

え…？

桃

は…？

それだけじゃない。

紫

…それに、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

…結構危ないって、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

みんな、頭が混乱して

1歩も動けなかった。

普段おちゃらけてる青が

青

早く行こうっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

って、

涙を流して言ってから気づいた。

早く橙に会わないと。

黄

一旦橙くんの部屋行きましょう

冷静に黄がそういうもんだから

青

なんでよっ！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

青

橙くんが危ないんだよ！？ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

もちろんブチ切れてたけど

黄

…いじめとか

黄

そういうやつかもしれませんよ

黄

自ら飛び降りたんなら

黄

…遺書あってもおかしくないです

冷静すぎてビビるよな、笑

俺らは2:3で見る組と行く組にわかれ、

俺と黄、ほか3人

それぞれの行動を起こした。

桃

…ん、、

黄

…なんか匂いが、、

桃

なんだろ、

黄

…血、みたいな…

桃

…

桃

…考えたくねぇ

黄

…ですね

黄

…あ、桃にぃ、

桃

ん？

黄

これ…

桃

…橙、、ﾎﾟﾛｯ

黄

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

黄

僕らだって大好きですよ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

…泣いてる場合なんかじゃない

桃

…黄、行こう

桃

早く会いに行こう。

黄

…

黄

はいっ、！

こんなことがあって、

今だ。

桃

…みんな、みて

紫

…

赤

これ、って、、

青

橙くんの…？

桃

…おう

桃

机の上にお金と一緒に置いてあった

紫

…お金…？

桃

…見たらわかる

紫

…

橙くんが飛び降りて2週間が経った

目覚める気配なんて、一切ないけど

少し容態は落ち着いたようで

集中治療室から一般病棟へ移ることになった。

俺ら全員、

会社も学校も行く元気なんてなかった。

でももちろん、行くしかなくて

寝れない俺らはフラフラになりながらも行くことにした。

そんな中行っていたからか

普段元気な桃くんは

少し倒れかけたらしい。

あれだけ泣かなかった桃くん。

なんだかんだ、橙くんのことを 1番心配していた。

会えなかった日々

ずっと、

「橙元気かな〜」

「早く来週になんねぇかなぁ〜」

そう言ってた。

桃くんだけじゃない。

みんなクマもできて

やせ細ってきて

橙くんの寝ている姿を見ながらご飯を食べて

学校から

「以前より暗くなったけど大丈夫ですか」

そう電話がかかるほどだ。

みんな、休みが欲しい。

そう願っても、会社員組は休みを貰えたけど

学校組は単位や進級問題もあり

休めない。

早く寝て、少し遅めに起きる

そんな生活を繰り返している。

みんな元気がない中

犯人探しをすることになった。

元気もなくて説得力がないけど

橙くんが集めた少しのお金

それと俺らの稼いだお金を使って

弁護士を雇った。

その人が全て解決してくれた。

起きたら不安のないよう環境は整った。

ちなみに、損害賠償は請求し終えているし、

犯人たちは転校していったらしい。

あれからさらに

3週間が経った

もう、

飛び降りて1ヶ月と少しが経つ。

遅いなぁ、橙くんは

…橙くんもこんな気持ちだったのかな。

俺らが居ない家で

こんな寂しい思いをさせてたのかな。

…謝っても謝りきれないよ、、

ﾋﾟｸｯ

橙

…

紫

…橙くん、、？

桃

え？

紫

…動いたっ、、

赤

え、？

黄

橙くん？

青

橙くんっ！

橙

…ん、、

紫

橙くんっ、！

橙

…ﾊﾟﾁｯ

紫

橙くっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

橙っ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

黄

うぁ、あぁっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

赤

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

青

よか、ったぁっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

ぉ、に、、ちぁ、、

紫

橙くんっ…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

（夜ですが明かりつけました）

…えぇ、問題ありませんよ

紫

よかった…

まだ入院は続きます、

骨折はまだ治っておりませので

安静にしておいてください。

歩くのも御手洗等でない限りできるだけお控えください。

私は失礼しますね

紫

はい、ありがとうございます…

（橙くん寝転がってます）

橙

…

…死ねんかった

神様…？

どうしてあなたは俺を生かすんですか…？

こんなに迷惑かけて

「俺」が何か分かってなくて

生きる価値なんてなくて

そんな俺を、なんで生かすんですか…

橙

…ﾎﾟﾛｯ

紫

…大丈夫？

紫

どこか痛い？

橙

…ﾌﾙﾌﾙｯ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

…よく耐えたね

紫

ごめんね

青

…橙くん、ごめん

青

そばに居てやれなくて、ごめん

桃

青…

桃

別にお前のせいじゃ…

青

…でも僕らにも原因はあるでしょ？

青

気づけなかったじゃん

桃

…

青

橙くんのこと、

青

誰がみてたの？

青

みてなかったよね

青

…もちろん目の前のことに夢中で

青

みれなかった、っていうのも合ってる

青

…けどさ…

青

まだ小学生なんだよ

青

大人の手が必要なんだよ…

青

僕の時も、黄くんの時も

青

お兄ちゃんたちがいた

青

まだ見てた

青

…兄弟でこんなに差があっていいの、？

青

橙くんならいいの？ｳﾙｳﾙ

青

違うじゃんっ！！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

あ、ぉに、、

青

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

桃

…

紫

…ごめんね

黄

…ごめんなさい

赤

ごめん、

橙

…

橙

…べ、つに、、

橙

あやま、ってほしく、は、、

橙

ない、し、、

紫

…

橙

…

紫

謝って許されないって分かってる

紫

…全員、橙くんのこと

紫

大好きだからね

橙

…！ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

橙くんが俺らを嫌っててもいい

紫

手紙の最後の一文が嘘でもいい

紫

みれなかったんじゃなくて

紫

みてなかったのかもしれない

紫

そこがどうか、なんて

紫

…俺らにもわかんない。

紫

…けど、

紫

俺らは橙くんを愛してる

紫

これだけは嘘じゃない

紫

心から愛してるよ

橙

…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

ぉれ、も、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

みんな、が、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

だいすきっ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

あいしてるっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

朝

橙

すぅっ…すぅっ…

橙

…

ﾊﾟﾁｯ

桃

…お、

桃

おはよう

橙

…ｺｸｯ

赤

体調はどう？

黄

気持ち悪さとかはないですか？

橙

ｺｸｯ、

紫

腕も足も怪我したとこはまだ痛そうだね…

橙

…うん、

青

…ねぇ橙くん

橙

ん、、？

青

…昨日？というか…

青

深夜、さ、

青

目の前で怒鳴っちゃってごめんね

橙

…べつに、、？

青

…ほんと優しいんだから、ｳﾙｳﾙ

桃

もう泣くな笑

青

だってぇっ、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

橙

…笑

橙

あり、、がとう、

紫

…お礼を言うのはこっちの方なのに

橙

え、、？

紫

…生きててくれてありがとう

橙

へ、、

紫

もう一度話せて嬉しかった

紫

…ありがとう

橙

紫ぁく、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

紫

…笑

紫

久々に名前聞いたかも、笑

紫

ありがとね

橙

こちらこそ、、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

続きかけないこともないです🤲🏻

767タップお疲れさま( ˙꒳˙ )b